私は道具や器を持参して出張料理に臨むことがおおいのですが、その運搬の際にかけたり、あるいは時代物ですともともとニュウやカケなどがあったりしまして、ずっと気に病んでおりました。ちょうど茶の師匠のお嬢様のご友人の父上で(「の」が多過ぎましたが、人間関係わかります?)金継ぎを趣味にされている方がいて、今お願いしているところ。昨年9月にお送りしたもののうち半分が甦ってかえってきました。
まずはこの古伊万里の大鉢。それはそれは愛着ある器でして本当に絵柄が繊細で美しいのです。でも買った時からヒビが


でもこんなに味わいある風情でかえってきました。純金丸7号で蒔いてから5号で蒔きあげるそうです。
こちらは仁清写しの重茶碗の大きいほう。運搬中にカケてしまったのです。


カケも小さいことから一度蒔きで薄い仕上がりに〜。
これは松樂さんの黒楽。濃茶を立てられるようになって初めて自分で買った茶碗でして使い始めて早四半世紀。愛着があります。


黒漆塗の仕上げですので、ほとんど修正部分がわかりませんね。すごいっ。
これらは10月の名残りの茶事にでも使わせていただきます。T様、ありがとうございました。