
雨の土曜日、親戚の法事がありました。場所は、枝垂れ桜で有名な名刹・玉蔵院。お花見には来たことがありますが、本堂に上がるのは初めてでドキドキします。

父の従兄弟であるおじさまの十三回忌と、その奥さまの三回忌でした。水産大学の教授でマグロやクジラの研究をしていた方で、南氷洋へ海洋調査にも学生を伴って頻繁に出かけていたと聞いています。おばさまは、コロコロと可愛いお声で話す朗らかな方で、病気でご入院される直前まで旅行などを楽しまれていました。小さい頃は、父と一緒によく風情のあるご自宅にお邪魔し、娘さんふたりに「お姉ちゃん」と言って遊んでもらった記憶があります。
ここ1年、私自身の周りでいろいろなことが起こり、どんなに献身的に介護や看護をしても、しょせん人は最後は亡くなってしまうんだという思いが強く残っていました。が、昨日の法事に父の代理でお邪魔し、いろいろな親戚の方とお話させていただいているうちに、こんな思いに変わってきました。人が生きるということは、やはり意味があることなんですね。
『 人、生きて縁を結ぶ 人、逝きて縁を繋ぐ 』

