
3年前、歌舞伎座が建て替えのために閉館するのがとてもイヤでした。が、過ぎてみれば3年はアッと言う間。新しくなった歌舞伎座は先代を踏襲していました。大きく変わったのは、背後にノッポビルが生えたのと、地下鉄から直結する
木挽町広場ができたこと。でも、地下から直接歌舞伎座に入場することはできず、狭いエスカレーターで地上に上がらなくてはなりません。チケット売り場も地下になってしまったので、地下と地上との往復がちと面倒でありました。

お席に座ってみると、
花道が以前より低くなっているのが目立ちます。舞台が観やすくはなりましたが、一段高いところにいた方が役者さんが特別な存在と感じられる気もします。今回は奮発して桟敷席を取りましたが、料金は
22000円と以前より上がっています。以前は、昼夜の二部制だったのが、
三部制になり時間が短くなったことを考えると、かなりの値上げになっています。こけら落とし公演は満席になるでしょうが、それが終わった後にはたしてうまるのかが心配です。実際ネットで毎日チケット状況を見ていると、今でも直前になると
高い桟敷席と一等席の空きが出ています。
三部制になったためか、休憩時間もちょっと慌ただしく、ゆっくり歌舞伎座の空間を味わうには時間が足りないような気がしました。館内の日本画を見たり、お土産を買ったり、甘いものを買って食べたりするのが楽しみでもあるんですけどね。

実は、今回初めての桟敷席でした。これも、4日くらい前に空きが出たものです。ひとりで桟敷というのが心配だったのですが、お隣は同年代の女性でひと安心(すっごい指輪をしていましたが…)。反対側のお隣は、同年代のカップルで女性は着物姿でしたが、訪問着ではなく小紋に名古屋帯。イヤホンガイドも使っていたので、歌舞伎の通では無いようです。行く前にツイッタ―でつぶやいたところ、お着物のお友達に、
「桟敷席って、見るより見られる席ですよね」だの
「ましてや着物なんぞで行った日にゃあ…」
などと脅かされ(面白がられ?)ていましたが、こけら落とし公演だけに、新しい歌舞伎座に入ってみようかしら?という方も多いように見受けられました。(つづく)
歌舞伎座→
http://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/

