きものを着ると公言していると、ありがたいことにいろいろなところからお声掛けをいただく。今回は、星見のお仲間の奥さまから、お母さまの着物コレクションの一部を見てほしいというお誘いが。軽い気持ちでうかがったら、ビックリ!2部屋にズラーッと並べられた、すごい枚数の着物や帯。和小物や反物まで…。聞けば、お母さまは着物学校の先生をやっていたそうな。なるほど〜、硬い着物から柔らかものまで、あらゆる種類が揃っているのは、そんなわけがあったのですね!

お言葉に甘えて、自由に拝見させていただきました。そんでもって、ひと目ぼれしちゃったのがコレ。
裏に紅絹が使われているレトロきもの。お袖が長いところを見ると、今は80代のお母さまが、娘時代に誂えたものなのでしょう。しかし、このこっくりとした色、そしてしっとりと吸いつくような絹の手触り(*^^*)

背中には銀のひとつ紋。地紋もクッキリと浮かび上がっています。合せたのは、今月の上尾不動・骨董のみの市でゲッチュした手描きの紬帯。お着物仲間からのアドバイスでしたが、こんなにピッタリくるとは!!!しかし、半世紀以上前のものを、そのまま着られてしまうというのが、
着物の底力と実感です。

お稽古に行く道すがら、長いお袖のまま歩くのがちと恥ずかしかったので、こちらも譲っていただいた羽織りを着てみました。絞りがほどこされた部分は、ツリーでしょうか?クリスマス用に誂えたのかな〜?お母さま、とってもおシャレなんですね。ステキな方の大切なお着物、大事に着続けていこうと思います。
「受け継ぐ」という美しい日本文化を実感した日、このご縁に心より感謝です☆

