チャチャチャと紬の着物を着て池袋に向かう。まずはデパ地下へGO!寄席で食べるお弁当を仕入れ、ついつい催事場の鹿児島物産展も覗く。初めての味「あくまき」や、ずらっと並んだ焼酎をお試ししてから西口方面へ。まだ時間があるのでお茶など。たまたま見つけた「アーティストガーデン」というギャラリーカフェへ。8階にあって眺めがよく、とっても静かなのがいい。ふわふわのフォームがのった抹茶ラテも、爽やかな香りのゆず茶も300円というリーズナブルさ。可愛いケーキ200円を添えて、オサレなティータイムとなった(*^^*)


さて、お江戸に向かいますか!と、至近距離にある池袋演芸場へ。おお!すでに温泉のお仲間が並んでいるではないか。着物の世界にはまってしまったyukaさんは、白の可愛い小紋姿だ。こじんまりした会場の前から2番目のセンターをゲッチュ♪ 安心したところで、おすしのお弁当で腹ごしらえをして準備万端整ったところで「半七・福治の会」が始まった。
まずは前座くんの、ちと長めの人情話から。う〜ん、真面目そうなんだけど、会場の空気がかたくなっちゃったんじゃない?その後に登場した福治師匠、なんだか困っているみたいだ。枕を話しながら何をやろうか迷っている様子。だいぶ時間が経ってから、豆屋の噺を始めた。ちょっと苦労したようだけど、やっぱ真打さんはさすがだわ。そして、待ってましたの半七師匠☆ 山吹色の鮮やかなお着物での登場だ。この日の師匠のネタ出しは「うどん屋」。どうも半七師匠も困り顔。実は「豆屋」と「うどん屋」は、かぶっているところがけっこうあったのだ(0^; でもでも、食べるところや飲むところの描写がスゴクて、寒い夜の情景が鮮明に浮かんでくる。ああ、鍋焼きうどん食べたくなっちゃったよ。グイグイ引き込まれているうちに一部が終了。あー、やっぱ寄席っていいなぁ。


お仲入り(休憩)で席を立つと、お着物姿の人がチラホラ。川越でお知り合いになったお着物仲間さんが、数名ほど寄席体験に来てくれていたのだ。紺色の十日町紬にお母さまの帯を締めたお嬢や、桜色の紬に白のはんなり帯を締めたお上品系お嬢、人それぞれの着こなしが素敵。着物で寄席って楽しいよね♪二部の一席目は半七師匠の新作。ぬぉーお!その着物はo(><)o いつも派手めのお衣装がお似合いの半七師匠だが、この日は会場全体にどよめきが起こった。白地に強いピンクの着物と羽織。そして羽織紐は、真っ青な空の色だ。すげぇぇぇぇぇー!新作のカーナビのお噺は、テンポよくいたるところで笑わせてくれる。古典もいいけど、こういうのもいいなぁ〜。トリは福治師匠の「厩火事」。これ、大古典だと思うのだが、どーも福治師匠は今日はオープニングの困惑を引きずっていたようで、なかなか苦労していらっしゃる。でもまた、何度も観ている身にはそんな今日の調子が面白かったりするのだけれど…。大汗をかきながらも、最後のオチへ。福治師匠、お疲れさまでした(^^ヾ


2000円の木戸銭で2時間半近く楽しんで、さんざん笑って大満足で会場を出ると、早々に着替えをすませた半七師匠がご挨拶をして下さっていた。ほんとはあのスゲー着物を間近で見たかったんだけどね。師匠にとっては着物は仕事着。Onとoffを明確に分けるためにも、高座から降りたらサッサと脱いじゃうのかも?でも、染から誂える特注品だって…やっぱ芸人さんってすごい。何度も同じ師匠たちの噺を聴いていると、その日の空気感や体調などで、いろんなノリとなってくるのがわかる。そんなのも、落語の通な楽しみ方かもしれない。今回も笑って笑って、楽しいひとときでありました。いなせ家半七師匠、次回も期待してますよ♪
PS)寄席の中では写真禁止なので、師匠の素敵なお召し物を撮ることができません。残念!見たい方は、寄席に足をお運び下さいまし m(..)m
アーティストガーデン→
http://www.skz.or.jp/shio5gg/cafe/cafeguide/westcafe_11.html
池袋演芸場→
http://www.ike-en.com/