すっごい温泉フリーク(マニアと言うべきか?)の集まりである「温泉達人会」の温泉本が、昨年に引き続き発刊しました。タイトルはシンプルに『温泉達人会 Vol.2』。全国の温泉500ヶ所以上に入湯している、度を越した温泉好きのツワモノたちが、何の決まりも無く自由に温泉記を書いております。
歩いていって掘る「野湯」あり、九州温泉入り倒しあり、黒部峡谷の水平歩道を命がけで歩かないと行けない、超・秘境の温泉あり。ものすごい離島の温泉や、都会のレトロ温泉、湯治体験記なんぞもあり。そんな中、私はいつもながらのんびりしたペースで、屋久島の温泉紀行文を…。すっごい薄くて700円と言う価格は、まさにマニア向け(0^; もう間もなく、ネット書店にもアップし始めると思いますので、ご興味のある方は覗いてみて下さいまし。
思えばこの「温泉達人会」も、先日急逝された野口悦男さんの声がけで生まれた会だった。もう10年以上前の話、
「テレビチャンピオン温泉通選手権出場者の同窓会しようよ!」
と言う野口さんの提案を受けて、麻布十番温泉のレトロな建物の大広間にバカが付くほどの温泉好きたちが一同にかいしたのが始まり。私も第一回温泉通選手権で野口さんと一緒に出場していたのがご縁で、呼んでいただいた。せっかく集まったんだから、みんなで温泉本つくろうよ!というひと言で、「温泉達人会」という名称を付けて、ブルーガイドの温泉本を1冊作り上げ、その後は年に1回「総会」と銘打った忘年会をみんなが好きな温泉宿に集まって続けている。
その麻布十番温泉も、建物の老朽化にともない今年3月に閉館してしまった。ファンキーでパワフルだった野口さんももういない。10年ひと昔…思い返せば、いろいろなことがあった。送られてきた「温泉達人会Vol.2」を読んでいたら、思いがけず12年前の奥鬼怒温泉郷の加仁湯での総会の写真が…。白濁した大露天に浸かっている初期のメンバーたち。その中には、野口さんのあの笑顔もあった。ここ数年は温泉から遠ざかってしまい、こういう時期のことを忘れてしまっていたが、今またなんとなく温泉に呼ばれているような気がする。また少しずつ、温泉を訪ねる旅に戻ろうと思う。
アマゾン「温泉達人会Vol.2」→
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4990170342/
JBOOK「温泉達人会Vol.2」→
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温泉達人会HP→
http://ovni.halfmoon.jp/tatsujinkai/index.html
