「東洋館リニューアルオープン / 東京国立博物館」
博物館・美術館
本文中、作品名にリンクが設定してあるものは、クリックするとe国宝、または、東京国立博物館の情報アーカイブ等で画像を見ることができます。 文中、展示室番号の後ろに「〜日付」で今回の展示期間を表示しています。
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東京国立博物館ニュース」号外や「東洋館マップ」を用意して、館内を紹介しています。展示室が全部で13室。エレベーターは、これまで、建物の両端の階段の近く、2か所でしたが、今回、中央付近に1基増設されています。また、このリニューアルオープンにより「ミュージアムシアター」が東洋館地下1階に移設され、有料になりました。
2階3室(西域の美術) 〜2/24
大谷探検隊が持ち帰った西域出土品の数々。
壁画 仏説法図(ベゼクリク石窟)
3階5室(中国の染色、陶磁)から4階5室(中国の絵画、書跡)への通路、6室に「アジアの占い体験」というコーナーができています。一番奥のエンボス・スタンプのコーナーから、
魚
中国語で「魚」の発音が、ゆとりある暮らしを意味する「余」と似ていることから、魚は富を呼ぶといわれます。鉢やお皿によく描かれています。
中国だけでなく、朝鮮の陶磁(5階10室)にも魚はよく見かけます。そういう意味があったんですね。ほかにも、ヒンドゥー教の「ガネーシャ」とか日本の「バク」のスタンプがあります。
4階5室(中国の絵画) 〜1/27
李迪<
紅白芙蓉図>(二幅、絹本着色)
伝・趙昌<
竹虫図>(一幅、絹本着色)
伝・徐崇嗣<
蓮鷺図>(二幅、絹本墨画) 絹やけしているものの、墨の濃淡だけで、蓮花と白鷺を白く際立たせているところとか、蓮の花、葉が風を受けている描き方が素敵。
於子明<蓮池水禽図>(二幅、絹本着色、京都・知恩院蔵)
李氏<
瀟湘臥遊図巻>(一巻、紙本墨画) 作者は「李氏」とありますが、苗字の「李」しかわかっていないとか。乾隆帝が所蔵していて、巻頭に、乾隆帝の立派な書と朱印があります。
地下1階11室(クメールの彫刻) 〜6/30
カンボジア・アンコール王朝の石造彫像が展示されています。白い石像と黒い壁面のコントラストは、カッコイイ写真が撮れるかも?
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ブッダ三尊像>
中央ナーガに坐すブッダ、右に四本の腕を持つローケーシヴァラ(観音菩薩)、左にプラジュニャーパーラミター(般若波羅蜜多菩薩)をあらわしています。ジャヤヴァルマン七世の時代に寺院に奉納する目的でこの三尊が多数造られました。(展示解説より)
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ナーガ上のブッダ坐像>
禅定に入るブッダ(釈尊)を降り続く雨から守るために、蛇神ナーガがとぐろを巻いた体を台座に、七つの頭をさしかけて守る様子をあらわした像です。カンボジアでは水を司る神であるナーガに対する信仰が篤く、仏教と結びついてこの形の像が多数造られました。(展示解説より)
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ナーガ上のガルダ>
<ヴィシュヌ立像>は、昨年3月に、胴体・頭・腕等11片を接合修復した工程を解説した展示で見たもの。
地下1階13室(アジアの染織 カシミヤ・ショール) 〜3/24
インド・カシミール地方に生育するカシミヤ山羊から採取された毛糸を加工したカシミヤ・ショールを中心に展示。ペイズリー模様。
地下1階13室(インドの細密画) 〜1/27
これまでも、インド細密画の特集展示はありましたが、保護の観点から、1回の展示は短期間です。かなり枚数はあるようなので来るたびに、違うものが見られるのではないでしょうか? 今回は9枚。
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マハーラクシュミー>
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リンガの礼拝> 展示解説には、「音楽を絵画化したラーガ・マーラ(楽曲絵)の1つ」と書かれています。
参照サイト:1089(トーハク)ブログ「
生まれ変わった東洋館」
本館と円空展は、別記事。

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