本文中、作品名にリンクが設定してあるものは、クリックするとe国宝、または、東京国立博物館の情報アーカイブ等で画像を見ることができます。
展示室の番号の後ろに「〜日付」で今回の展示期間を表示しています。
今回は、法隆寺宝物館では、
第3室 〜11/25
伎楽面 <
伎楽面 治道>など。
第6室 〜11/25
秦致貞<
聖徳太子絵伝>
平成館1階ラウンジ(「鶴屋吉信」の手前のスペース)「台東区の伝統工芸職人展」 11/13〜18
浮世絵版画の彫り、小さな仏像彫刻、金属器を叩いて整形しているのとか、伝統工芸職人による実演。
平成館企画展示室「尚意競艶 宋時代の書」 〜11/25
本館では、「出雲展」、平常展(総合文化展、2階と1階)を見ました。
まず、特別展
出雲−聖地の至宝− 〜11/25
1089(トーハク)ブログ「出雲−聖地の至宝−」
<宇豆柱(うずばしら)> 鎌倉時代に出雲大社本殿を支えていたとされる、杉材3本組の柱
<出雲大社復元模型>1/10スケール できれば、宇豆柱を丸太1本ではなく、3本組で表現してほしかったところですが、そこまで再現できなくても、想像を超える大きさであることが伝わってきます。 伝承によると、高さ十六丈(約48m)、階段の長さ一町(約109m)というから、現代の16階建てのビルへ昇っていく階段! 勾配もきついし、ここの任務はかなりハードだったことでしょう。
<後醍醐天皇兵革綸旨> 後醍醐天皇と言えば、武家政権を打倒して天皇親政を行なおうとした人物ですが、杵築大社国造館にあてて、戦が有利になるため祈祷するよう下命した文書。
第2展示室には、銅剣、銅鐸、木像など。銅剣、銅鐸の模鋳品、つまり似せて鋳造したわけですが、緑青に覆われた出土品と違って金属の輝きが眩い。これが何十本も立てかけてあったとしたら、どうですか。威圧するに十分でしょう。為政者の権力の象徴でしょう。
神仏の坐像など、材質は何の木だったのでしょうか。
<古筆手鑑>(島根県・美保神社所蔵) 聖武天皇、光明皇后に始まり、後光厳院まで貼られているところが見られました。
総合文化展
本館2階
2室 〜11/25
狩野秀頼<
観楓図屏風>(六曲一隻、紙本着色) この季節定番の紅葉狩りの屏風 作品解説は、
1089(トーハク)ブログ 国宝「観楓図屏風」公開
3室 〜11/18
<
弘法大師像>(一幅) 遠景の山越しの如来から光線が発せられている。
<
聖徳太子絵伝>(三幅) 三幅で十六場面(?) <往生要集絵巻>(個人蔵)のように、何の場面か一言解説がほしい。
<
寛平御時后宮歌合(かんぴょうのおんときのきさいのみやのうたあわせ)(十巻本)>(一巻、紙本墨書)
「冬歌」と「恋歌」の部分を展示。「恋歌」の冒頭は、紀友則
川の瀬になびく玉藻のみがくれて人に知られぬ恋もするかな
7室 〜11/25
菱川師宣<
歌舞伎図屏風>
円山応挙<
芦雁図襖>
8室 〜12/24
原羊遊斎<
楓蒔絵文庫>
仁阿弥道八<色絵桜楓文鉢> 出光美術館「琳派芸術」にも出てましたね。
8室 〜11/25
尾形乾山<
紅葉に菊流水図>(一幅、紙本着色)
酒井抱一<流水四季草花図屏風>(二曲一双、紙本金地着色)
10室 〜11/25
鈴木春信<
あやとり二美人> 「ホームこたつ」じゃないよね(?)
伝・菱川師宣<浮世人物図巻 下巻>(一巻、絹本着色)
特別1室 〜12/9
高円宮コレクション室 〜12/24
根付 高円宮コレクション
モノが小さいだけに、展示点数が多く、一つひとつ見ていると、あっというまに時間がたってしまう楽しさ(笑)
本館1階
11室 〜12/2
一番奥の<
愛染明王坐像>(木造、彩色・截金・玉眼、鎌倉末期) 坐像だけでなく、台座、厨子(漆塗り・彩色・截金・漆箔)の内部の彩色画、天蓋などにも注目すべきものがあります。
厨子の内扉には海中の岩の上に八菩薩と二明王が描かれており、中央の彫像とあわせて愛染曼荼羅を構成する。
厨子の後壁には水牛に乗る焔魔天(えんまてん)を中心に、焔魔天曼荼羅が描かれる。天井には、天蓋の内外に、金銀メッキをほどこした銅版で梵字を作って貼り、仏眼曼荼羅を表す。多くの曼荼羅を重層的に表現しており、さまざまな祈りが捧げられたものと考えられる。(展示解説より)
12室 〜12/16
伝・本阿弥光悦<
芦舟蒔絵硯箱> 黒漆塗、鉛平文(ひょうもん)・金薄肉(うすにく)高蒔絵・平蒔絵
伝・本阿弥光悦<
忍蒔絵硯箱> 鏡を使って蓋裏面も見られるよう、展示に工夫がしてあり、蓋裏には、黒兎と白兎が鉛(?)と螺鈿で表現されています。先を行くオスの兎が、後からついてくるメスの兎を振り返る図は光悦のほかの作品でも見た気がします。
『古今和歌集』の有名な和歌、「みちのくのしのぶもぢずり誰ゆゑに みだれむと思ふ我ならなくに」を表現した硯箱。表面は金平蒔絵による忍草で埋め尽くしており、蓋表中央に「たれゆゑに」の文字を配している。(展示解説より)
伝・永田友治<
豆兎蒔絵螺鈿硯箱>
蓋表から身の側面にかけて、金の高蒔絵に螺鈿、鉛の厚い板などを用いて豆の葉と実を表わす。蓋裏には笹に菊をあしらい、兎を大きく描いている。大胆な装飾材料の用法や文様構成に、永田友治が私淑した光琳や光悦に連なる蒔絵の特色を看て取ることができる。(展示解説より)
18・19室 〜12/9
涛川惣助<
七宝古画貼込屏風>(二曲一隻)
参照サイト
東京国立博物館 東京国立博物館ニュース
1089(トーハク)ブログ
メモ: 最寄り駅 JR上野駅公園口、JR鶯谷駅、メトロ銀座線・日比谷線上野駅
料金 出雲展 800円 (平常展のみの場合、600円)
所要 庭園散策を除いて、約1時間30分(法隆寺宝物館、本館平常展、出雲展)
平成館の前より

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