上野へ移動し、東京国立博物館の本館2階、1階。
本文中、作品名にリンクが設定してあるものは、クリックすると東京国立博物館の情報アーカイブ等で画像を見ることができます。
本館2階
2室 〜3/21
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虚空蔵菩薩像>(一幅、絹本着色、平安時代)
3室 〜3/21
2月15日が涅槃会なので、
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仏涅槃図>(一幅、絹本着色、平安時代) 手前には、花を捧げ持つ猿や口ばしに花をくわえた鳥たち。釈尊の周囲には、悲嘆にくれる弟子や目をむく鬼神(?)たち。画面右上には黒変した満月。木々の間に色彩が残っているのは沙羅双樹の花の色か?
<金銀鍍宝相華唐草透華籠>(滋賀・神照寺所蔵) 仏教寺院の儀式で使われる花籠(籠というより皿)。この器に花を盛っておき、儀式の中で花を散らす(散華と呼ばれる)。平安時代と鎌倉時代のものが展示されています。
絵:土佐光信、詞書:三条実香・甘露寺元長ほか<
清水寺縁起絵巻 巻中>(三巻のうち一巻、紙本着色、1517年) 黒雲の中で雷神が暴れ、風が吹き荒れ、群集が画面左手へ走っていく場面の赤色が緊迫感とスピード感を盛り上げています。
詞書部分のたっぷり墨を含んだ書も好きです。
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仏説転女成仏経>(白紙金罫金字、一巻)
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扇面雑画帖>(紙本着色、一帖) 15〜16世紀、室町時代の扇面24図を集めたもの。こういうコレクターがいるくらいだから、扇屋も競って商売していたのだろう。
こちらの扇面、何の話をもとにしたのか、気になります。
伝・紀貫之<
古今和歌集巻第十九断簡(高野切本)>(紙本墨書、一巻)
7室 〜3/6
抱玉<
紅白梅図屏風>(二曲一隻、紙本着色) 酒井抱一の弟子。
松村景文<蘭亭曲水図屏風>(六曲一双、紙本墨画淡彩) 金銀砂子で雲霞を表現。
与謝蕪村<
蘭亭曲水図屏風>(六曲一双、絖本着色、明和三年(1766)) 絖(ぬめ)、この字、どこかで見たよなぁ。絹本が生糸で平織りなのに対して、絖本は練糸で繻子(しゅす)織りのものだそうです。
中国の東晋、永和九年(353)三月三日、王羲之が、蘭亭に名士を招いて、禊祓いの儀を行なった後、曲水の宴を催した。この時に作られた詩集の序文として書かれたのが、「蘭亭序」。そこで毎年、三月三日が近づくと、「蘭亭序」関連の作品が展示されます。
8室 調度 〜4/17
石村直<梅樹据文三味線>(一挺、寛政十年(1798))
8室 書画 〜3/6
中山高陽<蘭亭曲水図巻>(一巻、安永七年(1778)、個人蔵) 前半に絵、後半に草書。沢田東江による題跋もかっこいい。中山高陽は、絵を彭城百川に学んで江戸に出、土佐藩のお抱え絵師となった人物だそうだ。
10室 浮世絵 〜2/13
鈴木春信<美人雪こかし>(中判錦絵) 雪玉を転がして大きくしている図ですが、雪玉や笹に積もった雪を空摺り(からずり)で表現している。
春信<見立鉢の木>(中判錦絵 二枚続) これって二枚続きだったんですね。
左「どれにいたしましょうか。」
右「どれでもいいから、早いとこ火をおこしてくれないかい。」
春信<見立草紙洗い>(中判錦絵) 文に「伊勢雲」という文字が読めるんですが、何のことでしょうか?
春信の3点については、とらさんのブログ
鈴木春信の錦絵 @東京国立博物館総合文化展をご覧下さい。
特別1室 中国書画 〜3/6
明、清時代の墨梅図など。
梅と月と、林和靖
中国では梅といえば月とともに描かれます。これは、五代、杭州の詩人であった林和靖の有名な詩句「暗香浮動 月黄昏」と関係のあるものです。春一番に咲く梅は、静かな春の宵に、清々しい香りを漂わせます。中国の画家たちは、月光に託して、目には見えない梅の香りまでをも描こうとしたのです。(展示解説より)
参照サイト
東京国立博物館 東京国立博物館ニュース
メモ: 最寄り駅 JR上野駅公園口、JR鶯谷駅、メトロ銀座線・日比谷線上野駅
料金 600円
滞在時間 約1時間10分
平成館入口前から見た、きょうのTST
約一ヶ月前は、
こちら。

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