出光美術館が「やまと絵の譜」なら、こちらは、「琳派の譜」
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畠山記念館
畠山記念館名品展−季節の書画と茶道具− 前期:4/11〜5/14、後期:5/16〜6/21
陽射しが強かったので、木陰に入るとほっとします。前期は、
4月18日の記事に。
屏風は、雪村周継<
竹林七賢図屏風>(八曲一双、紙本墨画、室町時代)、う〜ん、世塵にまみれたような俗っぽい、下品な表情の七賢、何かの暗喩だろうか?
伝・紀貫之<
名家家集切>(縦27x横45cm) 罫線に沿って書いたように、行がまっすぐ揃っていて、連綿も伸びたり縮んだりしていなくて、見た目の面白みに欠けるものの、美しい。
尾形光琳<紅葵花蒔絵硯箱>、花びらは錫、蕾は螺鈿を使って表現。木製の内箱には、弟・深省による「光琳作に間違いない」という意味の墨書と花押・朱印。
掛幅を畳に座って直接鑑賞できる場所では、
伝・趙昌<林檎花図>(一幅、絹本着色、南宋13c.)、清楚な林檎の花房を丁寧に描いただけのシンプルな絵。
Art & Bell by Tora、
遊行七恵の日々是遊行に画像があります。この掛幅をしまっておくための木箱とそれを包む帙(ちつ)も展示。箱書は、狩野伊川院栄信(1775〜1828、晴川院養信の父)。帙は、紅色の更紗。趙昌を検索したら、文化財オンラインに<
竹虫図>というのがありますが、全く雰囲気が違いますねぇ。どちらも「伝」がつくんですけど。
俵屋宗達<蓮池水禽図>(一幅、紙本墨画)、国宝に指定されている、京都国立博物館の<
蓮池水禽図>に似ているけど、こちらの蓮は蕾で、鳥は一羽。文化財指定なし。えっ、そうなの? 確かに保存状態がよくないみたいだけど。でも、ガラスなしでこんなに近づいて見られるなら言うことはありませんね。
参照サイト
畠山記念館
メモ: 最寄り駅 東京メトロ南北線白金台駅
料金 500円
滞在時間 約20分
日本橋高島屋
(高の字、正しくは「はしご高」ですが、文字化けするので高を使用)
細見美術館開館10周年記念展 日本の美と出会う−琳派・若冲・数寄の心− 会期:6/3〜6/15

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