またひとつ、気になるテレビ番組が始まった。
隔週金曜日23時放映、『爆 笑 問 題 の ニ ッ ポ ン の 教 養』、通称、「爆 問 学 問」
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爆 笑 問 題 の ニ ッ ポ ン の 教 養
昨夜は、2回目、「現代の秘境は人間のこころだ」というタイトルで、多摩 美 大、芸術人類学研究所に
中 沢 新 一 氏を訪ねる。
ところで、中 沢氏って、本も多数書いておられるようで、名前はよく見かけますが、「何をやっている」先生なのか、よくわらかないんですけど?
まず、構内の建物に入ったところで、「作品」に吸い寄せられ(?)、さっそく寄り道してしまう、爆 問 のふたり。
中 沢氏との対談は、氏から「ダウンズタウン計画」の話が出ると、
太 田さんが
「あの人たちがはいると、それまで、争い合ったりぶつかり合ったりしていたのが、あの人たちがいることでまとまる。」
「遺伝子(と、太田さんは言っていましたが、正しくは、「染色体の数」)が1個多いんだって、だから、もしかしたら、オレたちの進化形かもしれない。」といった展開に。
中 沢氏が、爆 問 のふたりに、いきなり絵を描かせると、太 田さんが、地球から飛び出す「かえる」、田 中さんが、草むらを這う「太い蛇」。 これを見て、「打ち合わせしたんじゃないよね?」と返す中 沢氏。
「アース・ダイビング」は、東京の地形の中に、「縄文時代が見える」というもの。この話のときは、田 中さんが、ずっと「アース・ダイビング・マップ」に釘付けで、太 田さんに「おまえ、話聞いてねえだろ。」と言われてましたが、自分が生活している場所の「歴史」がわかったら、それも空から見るように、見えたら、面白いだろうね。
太 田さんが、「(整然と区割りされた)ニューヨークから日本に帰ってきて、新宿あたりの、あのごちゃごちゃしたところへ行くと何となく落ち着くんだよね」という話をすると、「地形と情緒」について説く、中 沢氏。
太 田さんは「予定調和はイヤ」、「音楽プレーヤーのシャッフルは、おもしろい」(次に何が来るか分からないから、毎回、感動する、というようなことを言っていた)なんて話をする。
中沢氏、「若い頃、複雑精緻なことをやっていた人が、成長すると、無垢になっていくる」というフレーズもでてきた。 ピカソの芸術の変遷のように、「ここまで簡単になっていいのだろうか」というくらい、強く無垢な方向へ向かっていくらしい。
中沢氏の専門が、人類学ということで、対談の合間に、C.レヴィ=ストロースの写真や言葉を挿入する編集がされていましたが、どんな言葉だったか覚えていません。 自分が学生の頃、「(レヴィ=ストロースの著作は、名著だから)、一冊以上、読んでおきなさい」と言われていたのを思い出した。 未だに、一冊も読破していません。
爆 問 のふたり、殊に、「予定調和はイヤ」という太田さんが、どう横道にそれるのか、それにたいして、教授や学者がどう受け答えるか、そこのところが楽しみな番組です。 だから、30分番組は、「あっ、そういうこともあるのねぇ」とか「へぇ、そうなんだ」みたいな話で、あっちこっちしているうちに終わってしまう。
しかし、
隔週 だと、見逃すかも。

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