和菓子は、お好きですか? お饅頭、あんみつ、だんご、...抹茶とともに出てくる、上生とか干菓子とか、これから寒くなってくると、お汁粉とかね。
今月30日まで、東京・港区の虎屋ギャラリーで「和菓子アート」展が開かれています。
和菓子をテーマにした5人の作家の作品と、和菓子サンプルとその製作工程の映像などを展示。 サンプル製作で大切なのは、「本物そっくりに仕上げることではなく、おいしそうに見えるよう心がけること」だそうです。
特に目をひいたのは、永田哲也さんの和紙を使った作品群。 間口2メートル、奥行1メートルほどの空間に、鯛や鮎などの魚や、梅や牡丹などの花、人形などが多数配置され、竜宮城を思わせるよう。 これらは、和菓子を作るときの木型に和紙を押し当てて立体に作り上げたもので1メートルくらいの鯛もあります。 永田さんは、和菓子の木型から起こした作品のシリーズを「和菓紙」と呼んでいるそうです。
「お手を触れないで下さい」ではなく、「さわって遊べる木の和菓子」というのが、青柳豊和さんの作品群。 檜、杉、桜、いちょうなどの素材の色を生かして、饅頭の皮と餡を別の木で組み合わせたり、なかには「粒餡」が磁石でくっついてたり。
福留千夏さんの作品は、ルーペがおいてあるくらい小さいものと、「工芸菓子」と呼ばれる、食べられる素材で作った秋の草花、萩、りんどう、おみなえしなど。
亀井紀彦さんの作品は、白い重箱の中に、半透明の皮をもつ樹脂製の和菓子。
森村泰昌さんの作品は、木型を使った干菓子で、今回の展示の中では、唯一、食べられる素材。 「和」と「来」をくっつけて「笑い」と読ませるなどの創作文字がかたどってあります。
参考サイト
虎屋文庫/株式会社 虎屋

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