1996年2月20日 武満徹氏 死去 65歳。
中学生のときに、「ノヴェンバー・ステップス」を聴いて衝撃を受けたのが、武満音楽との出会いだったと思います。
その頃は、ロックも聴けば、小泉文夫氏が解説をやっていた「世界の民族音楽」も聴いたりしていた頃で、現代音楽では、他にも、一柳慧、ジョン・ケージ、テリー・ライリー、ブライアン・イーノといった名前を思い出します。
「ノヴェンバー・ステップス」は、尺八と琵琶による隙間の多い音、それを西洋楽器のオーケストラと融合させてしまうところが、「静かで過激な大人の音楽」に思えて、「理解できないけれども好きになろう」と思ったものでした。でも、聴くほどに、現代音楽というよりも、何か、日本の伝統音楽との融合みたいなところに興味を持っていったのかもしれません。1974年にジャズの秋吉敏子&ルー・タバキン・ビッグ・バンドが「孤軍」という、日本の伝統的な音楽を取り入れたアルバムを出していて、こちらも、結構気に入っていましたから。
CDでは、武満作品は、あまり持っていなくて、小学館の「武満徹全集」も興味あるのですが、CD55枚、解説・資料5冊では、ちょっと手が出ません。
武満徹全集
手持ちのCDでは、
小澤征爾指揮 トロント交響楽団、鶴田錦史(琵琶)、横山勝也(尺八)による1967年演奏の「ノヴェンバー・ステップス」他、全5曲(他4曲は1969年の演奏)(発売元:BMGビクター)
「妖精の距離〜よみがえる日本の小品集/ファイン・デュオ:沼田園子(ヴァイオリン)、蓼沼明美(ピアノ)」(録音:2001年、発売元:カメラータ・トウキョウ)に収録されている、「妖精の距離」、「MI・YO・TA」、「翼」の3曲
「アルフォンシーナと海/波多野睦美(歌)、つのだたかし(ギター)」(録音:2002年、発売元:ワーナーミュージック)に収録されている、「小さな空」、「三月のうた」の2曲

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