2016/9/2

ブンプ  

虫を図鑑で読むと「分布」が記載されている。
その分布の話。

(たぶん)07年のムシバムで、室内で初の(蛾ではなく)蝶の撮影に成功した。
それが「アサギマダラ」という蝶なのだが、この蝶はものすごい距離を旅することで知られている。
2000キロとかだ。


筆者は(などという言い方を急にするが)私用でなぜか、与那国島を訪れたことがある(2013年)。
日本最西端の地として知られる与那国になんの用があったかは割愛するが、与那国と言えばヨナグニサンだ。
日本最大の蛾として知られるヨナグニサンを研究する施設に、観光で訪れた。

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そこに、このアサギマダラがあった。
……まず、余談だが、この蝶を採取した「標識者」の依田さんはナガシマ家の遠い親戚である(父方の祖母が依田)。
そのことに「えっ!」と驚いた。まさか遠く与那国島で親戚の名をみるなんて!
長野県南佐久郡は、山荘のある北軽井沢とも近い(少しくだったところ)。

生物の移動、分布の様態を知るため、羽根に名を書いて放ち、遠くの知らない誰かの再捕獲を期待するのだ。
(生き物でなく、知りたいと思う)人間がいじましくなる。



その「分布」ということを、狭い山小屋の中にいても思う。
オセアニアに分布とか、関東から与那国まで分布とか、図鑑には書かれるが、家でも
「台所に」「暗い居間に」「トイレの前に」という、「そこ」でばかりみる虫というものがいる。

今年、小さなデルタ翼の蛾をみた。

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もっぱらトイレ前の手洗いでみたのだが、その蛾がついに三匹、さかさにそろい踏み。

分布だ、分布!

スズキコージさんの小さな絵も、二、三年前のムシバムでおなじみだろう(初期からスポンジ洗えとか、洗顔料が注目されてきた手洗いである)。

オセアニアや、関東や、そういう風にも分布するが、さらにミニマムな分布も(部屋単位で)きっとある。
羽根に名を入れたりこそしないけど、アサギマダラの大陸的な移動と同じ、これは不思議だ。
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