2020/9/30

受け継がれる撮影  

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娘撮影(ペンタックスQ)による凡と妻。
彼女が虫を撮影するのはいつの日か。

コロナ禍で、粛々と始めたが、今年はシンプルかつ充実したムシバムだったと思います。


9月もおしまい。48歳になりました。
今年のムシバムはこれにて終了。また来年のお楽しみ。ヤンヤヤンヤ。












※ゾクホウ※
も、もう特に書くことないかな。
ご清聴に感謝。
『今も未来も変わらない』中央公論新社より発売中!
9

2020/9/23

須田  

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どんな山も、たたむときは来る。
避暑なので。

調味料とか珈琲とか、置いておくと鮮度が落ちる、湿気てしまう類のものは持ち帰る。
そういう集合写真って、あまりない。
(「引っ越し」のときは、もっと大量に段ボールに入る)。


その持ち帰る物品のコーヒー缶にカナブン。
甲虫と缶は似合うよね。

「須田」と貼ってあるのは、この山小屋の近所に須田珈琲と言う、珈琲豆の専門店があるのです。

須田さんは『ねたあとに』に登場する「ムンドヌォーヴォ」をかつて売っていて、今も親しまれています。

……でも、別にもう一つの缶に普通のコーヒーが入ってたわけではない、須田の珈琲しかない気もするのだが。でも単に「珈琲」「それ以外」の区別でも「須田」と書くのだとしたら、それなりの思い入れが、名札に表れてますな。






















※ゾクホウ※
男性作家はめったにしない婦人公論での小説連載ということで、既に載っている連載をパラパラ読んでみたら、やはり女性主人公が悩んでいる筋が多かった。平凡な主婦に起こる出来事を実直にみつめるような。

だったら、異分子として参入する自分は男性主人公でいこう、と30枚くらい(『パラレル』みたいなの)を書いてみた。
それがナンカコー続かず、なんやかややってるうち、めちゃくちゃ「平凡な主婦に起こる出来事」小説になってた。
それで、別のことで自分らしくしようではないが、婦人公論に載っているということを活かそうという気は働いた。
『ぼくは落ち着きがない』のときのように(作中人物が(高校生なのに)FLASHをめくり、カッパブックスを読み、掲載紙の「本が好き」という言葉をラスト主要人物に言わせるなど、「ぼく落ち」は完全なる光文社小説だ)。


婦人公論が月二回刊、月刊連載より矢継ぎ早であることも今回は活かしたかった。現実の時間となるべくリンクするようにし、平成の終わり、新元号を出迎えるところから「時事」が顔を出し、作中に婦人公論の前々号が登場する。
あれっと、捨ててない号をめくりなおして楽しめるようにしたかった。

他、星野源が表紙の号にあわせて星野源のタイトルをもじったり。
とにかく連載場所と「今この時」を踏まえての連載になった。

(「単行本で読もう」派にも、僕の連載はかなり連載媒体ありき、その場で、ライブでウケたい! 派だということはお伝えしておきたい。単行本でも読んでほしいが、ライブを楽しみそびれますよ、と)。


まあ、そんなだったので単行本は当然「婦人公論の連載作」であることは殊更に強調したい。
僕がデザイナーさんとの打ち合わせで出した希望はそれだった。
オビに必ず「婦人公論連載作と入れてほしい」と。

もっとも、それだけならデザイナーに希望する必要はない(編集者に希望すればよい)。

ただ活字でいれるのでなく、エンターブレイン(KADOKAWA)のゲーム攻略本のオビの「大丈夫、ファミ通の攻略本だよ」とか、漫画「おーい!とんぼ」のオビの「ゴルフダイジェスト(連載作)」のように、オビに雑誌の「ロゴ」を使ってほしい。
(同様のことは『ゲームホニャララ』のオビでも要望して、叶えている)。


今回はその「意図」が正しく伝わり……すぎたようで、なぜかオビなし、表紙の同位置に大きくロゴ、になった、とまあ、そういうわけなのである。
8

2020/9/18

パセリのように  

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小型のギターアンプとドライヤーにメスのカブトムシを添えて。

アンプもドライヤーもどちらも案外、ムシバムでは写っていない同士。

80年代ファンシーの時代か、90年代後半iMacのスケルトン時代か、そんなような色合いのドライヤーは麦小舎さんがくれました。
いつか「(来客に所望されたが)ドライヤーがなくて」と相談したら、みかねてくれたような感じだった。

今、三歳の娘の髪を乾かすのに(僕も)ドライヤーを使うようになったが、それとはパワーがぜんぜん違う(1000w強の家電なんて、昔はなかったのだな)。

これはこの色の通りの、そよ風。

……ギターアンプにはあまり思い出がないな。Fのコードで挫折したな、くらいしか。
ヤスローはなかなかの名手です。






※ゾクホウ※
といいつつ訂正!
……25日発売と言ってたくせに、なんかもう、一部店頭に出ているらしいです。
『今も未来も変わらない』。amazonでは本日出荷の様子。

ここでも、25日くらいまで緩慢に裏話を書いていくはずが、もう出ちゃうんじゃん!
ナンカコー、ペースを狂わされて、ぶんむくれ。あー腹立つ。

18日に買おうと思えば買えたのに、25日まで待つ気で書店に出向く日程を調整していた人に申し訳ないです。

少し話ずれるが「人間椅子が選ぶ講談社文芸文庫フェア」も、「10日以降開催」と告知されてて、都心なら10日にやってるべえ、と勇んで行ったらまだ全然やってなかった。
子育ての合間、仕事以外で都心に出るなんて、時間のやり繰りでやっと出来ることなのに。


流通、書店(現場)で対応にばらつきが生じるのは分かるが、そこをすり合わせて開始するべきだし、出来ないならツイッターなんかでまめに情報を告知するもんだろう。

音楽の世界だと、CDショップと連動するフェアでこんな杜撰(ずさん)なの聞いたことない。炎上すっぞ! と思ったが、人間椅子ファンは優しい人が多いらしく、無駄足ふんでもあまり怒らない人ばかりみたいで、それはまあよかったけど(むしろ一番怒ってたのが僕じゃないか)。

……すみません。自分の愚痴になってしまった。
が、出版界って、ネットで告知はする(ネットをアテにする)くせに、ネットでの情報の取り扱いが杜撰すぎる。


気を取り直してまた次回。
7

2020/9/16

カップの外の虫リーズ  

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初期ムシバムで「カップの中の虫リーズ」というのが人気だった。

紅茶カップの体だがマグカップよりも大きい、縮尺のおかしなカップがこの山小屋の定番で、今なお現役。
この中によく虫が入るんである。

今回は中でなく、脇に蛾。
それで、このカップの側面を初めて(?)披露することができた。


下は電気スタンドの台座。グレムズベッド(去年あたり登場)の脇だな。

右下の百円ライターは子供の誤着火防止策がとられた以後のものだな。
このライターで比較することで、カップの大きさが知れよう。
蛾は(大小あるから)比較の例にならない。




ヤスローのスマホの買い替えに付き添うので今日のゾクホウはおやすみです。
8

2020/9/15

むしろ大ムシバムだった  

ムシバム、二か月連続で10回以上の更新を達成!
これは2012年以来の記録となります。
一か月20更新みたいなタフさはないが、夏場にバテない使えるリリーフ投手みたいな感じ。


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蜘蛛の巣にブツブツとゴミがついているショットを、何度も送ってくれた。
このスマホではピントがあわないと歯がゆそう。
いや、分かります分かります。










※ゾクホウ※
表紙の装丁がなぜこうなったかという話。

連載前に聞いたところによると、婦人公論という雑誌で男性作家が小説を書くのは大変、珍しいことだそうだ。過去にもわずかしかいないと。
宝塚の舞台に立った唯一の男性はやしきたかじん、みたいなことをポワーと思いながら、その珍しさを活かしたいと考えた。


僕が知っていたのは大江健三郎さんがデビュー間もない頃、唯一書いた通俗小説が婦人公論連載だったということ。
これは大江さん的には黒歴史らしく、先ごろ刊行された「大江健三郎全小説」にもそれは未収録(読みたくて全巻買ったのに!)。

でも、たとえ黒歴史だとしても、通俗をやってみようと大江さん、一度は思ってチャレンジしたわけだ。


ならば僕も「通俗」をやるぞ、と。

ところで、少し前に「最初で最後の泣ける恋愛小説」という文言を、『愛のようだ』のオビにわざと書いてもらった。このときも「通俗的」にみせたかったわけだ。
「最初で最後の」という言葉には責任を持ちたい。なのでもう(通俗でも)「泣ける恋愛小説」は書けない。
(もっとも、泣く・泣かないは個人差があることなので、以後の小説で恋愛が出てきて、それ読んで泣いちゃう人がいる可能性はどうしてもあるわけで、「あのとき『最初で最後』と言ってたのに、その後も泣いちゃったじゃないか!」と抗議されるのは甘んじて受けるよりほかあるまい。とにかく「ウリにする」のは最後)。

では、じゃあ「泣けない恋愛小説」を書くのか。
そんなのあるか?(ウリになるか?)
恋愛小説をほとんど読まないから、分からないのだった(じゃあ、目指すなよ)。

で、僕が思ったのはハーレクイン。
ああいう感じのを書いてやれ。平凡な私が富豪の美男子にモッテモテ。
ハーレクインを何冊か買ってきて、パラパラめくってみた。

ビーチハウスハーレクインは二段組 凡(コバ夫)

俳句ができただけだった。


……「どうしてこんな表紙になったかといいますと」まで長いなー、先が。
10

2020/9/14

蛾角が広い  

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蛾ごしに室内がよく見渡せる、いいアングルの一枚。
蛾自体もあいまいでない存在感。
ヤスローのスマホのカメラはかなり広角だな。


天井の横柱が三つ又になっているところなんて、ほとんど写ったことないんじゃないか。
その下の絵画は数年前のムシバムで紹介済。

手前の白い背の椅子は、最近使われるようになったか。
鉄テーブルの奥の、左からレコード棚。戸。壁に子供の絵とかあって、ストーブの煙突が高くまでみえます。レースがかかった紅茶とか置いてある棚。

地味な一点を言いたい。
レコード棚の隣の戸が、閉めてあるのが珍しい。
向こうの部屋で用いている、蚊取り線香の煙が、こちらがわにいるカナリアを刺激しないようにという配慮だったと思う。

「炭鉱のカナリア」とは言ったもので、蚊取りの香にすぐ暴れるのだそうです。
蛾は平気そうだが。






ゾクホウは次回。
8

2020/9/11

謎の拍手  

※訂正※ 昨日のムシバムの、人形テルレスくんの作者を間違えてました。正しくは山本じんさんでした(本記事も訂正しています)。失礼しました!

拍手コメントで教えてくれた人ありがとう(ヤスローでないとしたら、なんで分かったんだ)。


地味な二枚を。
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焚き口のあたりの蝉の抜け殻。(影で)強い日差しを感じさせるのが珍しい一枚。


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ガスコンロのフード脇の蛾。垂直を示す目印みたいだ。
窓の位置からして、天井の異様な高さが分かる構図もお楽しみください。












※ゾクホウ※
もはやなんの「ゾク」報をするのか分からなくなってきた。
えーと、まずは、加筆の話の続き。

婦人公論は連載小説のページ、行組がかっちりと決まっている。そういう制約のある小説の連載はこれまで「エロマンガ島の三人」と「ねたあとに」しかやってこなかった。

でも、前者は三回で終わったし、後者は逆に二百回ものコマ切れ、日刊連載だったので、やりにくさを考える暇がなかった(関係ないが、連載中に新聞の活字がでかくなり、行組が変わったのだった。でも「やりにくさ」など覚えてない。行組の変更された日に、登場人物に「なんか家、狭くない?」と言わせようかと思ったりしたが、これは果たせなかった)。

どうも僕は、一回書き終えたものを見直すとき、盛り付けて増やす書き方のタイプらしい。
たくさん書いて、次に見直すときは推敲して減らすタイプでなく。
(そんなふうにタイプが分かれるものなのか、作家同士でも案外、話し合ったことはないのだが)。

「こんな感じのこと書こうっと」と、ひとまずおしまいまで書く。
そうすると、「あ、ああいうことも書こう」と書き終えたあとで思う。
逆はあまりない。「あれはいらんかったから削ろう」は。

なので、初校のゲラで加筆して、肉付けすることが多いのだった。
で、も。婦人公論はそれができない。
むしろ「必要と思って書いたのに、泣く泣く削る」ことが何度もあった。うーんそうか、と媒体の差を思い知り、勉強になった。
(一回の枚数が単純に短かったので、リズムにのるのに時間がかかった)。

なので、今回は「タンカ」をまるまる一章段書く(書いてないけど)とかでなく、単行本化では、各話の節々を、うーんと体を伸ばすような、ちょこまかとした加筆に満ちてます。

連載時の題名が「歌を友に/レジャーをともに」で、歌=カラオケがモチーフになっているので、歌詞の引用が多いのも、行数がきつくなる一因だった。
その際、歌の引用を短くしてやりくりしたりしたのを「歌、もう少し聞かせようや」と二行にするとか、そういう「加筆」もある。
連載と読み比べてもらえると、いつも以上に面白みがあるんじゃないか。


装丁の「なんでこんなことになったかというと」は次回。
7

2020/9/10

ローベルト・虫ール  

二、三年前からだろうか。僕の部屋にいる人形、テルレス君。
(撮影は初ではない、よね?)


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の、髪にとどまるウスバカゲロウ。

薄幸の美少年に薄幸のカゲロウ。陰影も味わいたっぷり。
……これはいいムシバムだなあ。
ヤラセではありません。


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普段のテルレスくん。山本じん作(※作者名を訂正しました)。
本当の少年サイズで、掃除してて顔あげると「いて」、ちょっと声がでます。

名の由来はローベルト・ムージル作「少年テルレスの惑い」からだって。
(今は『寄宿生テルレスの混乱』の題で光文社古典新訳文庫より刊行されてます)。

……頭に虫がとまって惑った話だろうか。いつか読もうと買ったまま。


綺麗なテルレスくんの邪魔になるので、ゾクホウはおやすみ。
7



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