2020/8/18
クサバム

久々の書生部屋。
良寛和尚のタケノコみたいに、家の中(出窓部分)を草が通り抜け、枯れ葉が落ちるようにさえなってました。
もう、驚きもたいしてない。
※ゾクホウ※
長嶋有第17作品集『今も未来も変わらない』中央公論新社より9月下旬刊行予定!
気になる装丁は、中公文庫版『愛のようだ』に引き続いて佐々木暁さん!
その佐々木さんが「打ち合わせ前に五分で作ってみた」という装丁案その1がこちら。

(五分で作った、というところをしっかり書き添えてくれ、と)。
……13年刊行『問いのない答え』の題名と表紙がダイナモになりかかった、通称「あわやダイナモ事件」を思い出し、またこういうのか、と衝撃を受けた。
(「あわやダイナモ事件」とは……説明しよう。アーノルド・シュワルツェネッガー主演のB級アクション映画『バトルランナー』に登場するデブの悪役「ダイナモ」が、小説内にもチョロッと登場するのだが、当時の文芸誌編集担当と単行本編集担当者がともにバトルランナーのファンで、(それだけの理由で)「ダイナモ」を表題作にして表紙もダイナモに、とかなんとか言い出し、通りがかった穏当な編集者が止めてくれた(くれなかったら二対一でダイナモになってた)事件である。
後に刊行された文庫版『問いのない答え』ではその意を汲み、鶴谷香央理さんの絵の中にはちゃんとダイナモがいます。組まなくていい意を汲んでくれた、優しい人よ)。
さてさて、今回はどうなるか。
