2011/7/29

蛾ラスの扉  

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台所兼食堂のガラス戸に昼からとまる蛾。
この型の蛾は以前にも撮影した気がするが、色合いは「限定色」みたいな奇麗さがある。

二年前に改築する際、床とか壁とか最新の建材になったわけだが、表に面するガラス戸だけは、仕事部屋も、台所兼食堂も、いわゆる新たなアルミサッシではなくて、かねてヤスローが取っておいた古い(どこかの)家のものを使ったのだった。

だからガラスが古い、機械製ではないガラスだから微妙に波がある。
そのガラス戸の外枠と、あと台所兼食堂のカーテンがムシバム初披露(かもしれない)。

どこかの家の、(特に由緒あるわけではない)戸を(また戸として使うために)「とっておく」という行為に、ただ「もったいないから」とか「再利用」という「良い」「言葉」を逸脱する、なにか静かな執念のようなものを感じる。

とっておいても、家を改築するという「機会」は人生にそうない。
とっておいてある間ずっと「役に立たない、場所ふさぎの板」でしかないのだ(それも複数枚)。

戸のサイズの流行だって変わる。
「既製品の(大量に生産される)レール」とあわず、むしろ追加料金になった。
有名な「でもやるんだよ」という言葉が、まさにあてがわれる感じ。

由緒はないが、いい戸だ。薄さからして、越冬は到底無理なのだが。

…この蛾はマリーゴールドだっけ、花占いでむしられた一枚の花弁みたいなムードもある。
「くる」「こない」のやつ。
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2011/7/19

微差考  

最近はブログじゃなくてツイッターが全盛で、今年はムシバムの感想もツイッターでいただく機会が増えた。
で、装幀家の名久井さんから蛾と蝶とどう違うのかというような質問を受けた。
「同じくらい羽よ」と。

「同じくらい羽」という言語感覚はあいかわらず素晴らしく、さすが名久井さんと称賛の向きも多いのだが、普段の仕事でインクや紙やフォントの「微差」をゆるがせにしない人には珍しい言葉とも思う。

僕は蝶や蛾に詳しくないし、虫を賛美する人間ではない(ここも、そういう主旨のブログでないとむしろ強調しつづけている)が、なんだか危うい言葉だとも思う。

誰か(虫がではなく、ある特殊な世界に心血を注いでいる人間)が傷ついたりするかもしれない言葉の気もするのだ。
こんないいかげんな虫扱いのブログをやっている人間でさえ、「やっと」「蛾ではない」「蝶を(ズルをせずに)撮影できた」ときに「喜び」が「生じた」のだから。

名久井さんは、乱暴な見立てで「どっちも同じくらい紙だ」と素人にいわれても特段、訂正もせず笑顔でいるかもしれないが、でも(歴然と差はある!)と内心は思うはずだ。

差が分からない世界にも差はある。それが言語的に「優れた」言い方だとしても、ささやかに言い返しをしようと思いました。
(……そういう僕も、「ソフトボールやめて女子も野球やればいいのに」とか気軽に言うので人のことはいえないのだが)。

ところで蝶と蛾は、飲み屋に自分より後に入ってきた客がヤバい客か、安全な普通の客か、瞬時に分かるくらいに、すぐ(蛾だ蝶だと)「分かる」。
それは「羽」や「止まり方」で分かるのではない気がする。
酔客をヤバいとか安全とか「勝手に」みなす反射的な感じだ。
あえていうと、足取りやふるまいで見分けがつく、という気がしているのだがどうだろう。


で、昼、また蛾ではなく蝶がきた。
天井に止まったので、おなじみ鉄製の(蝉脚の)テーブルに乗って撮影を試みる。
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……なんかぱっとしない(写真の腕前が)。
「わあ!蝶だ!」的に(皆が)華やぐ感ゼロ。

何度かシャッターを押す、と、そこへ、下のカーテンレールの上をカメムシがまっすぐ歩いてきた。
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こっちはバッチリ撮れる。
このカメムシをみて思い出したのは、「スポンジスター」巻頭掲載の鎌田順也氏の小説「パンチラをみて好きになった」に出てくる「デブの佐久間」だ。

「美少女の浜村」が教室の前で「私の好きな言葉」を発表しようとする瞬間。
浜村が「まっすぐ遠くをみつめ」たので、「おれたち」は「なんだなんだと言いながら彼女の視線を追って振り向く。一番後ろの席に座っているデブの佐久間が、え、おれ? みたいな顔で戸惑いとよろこびを訴えている。お前じゃねーだろと思ったそのとき、」に、浜村は「好きな言葉」を言うのだが、このタイミングでやってきたカメムシが、そのときのデブの佐久間みたいだと思った。
(蝶が美少女の浜村)。

「え、おれ?」
「お前じゃねーだろ」(写真は撮ったのだが)。


……カメムシはカーテンレールの上の柱を渡りきりました。蝶はすぐ外へ。
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2011/7/18

本当  

樹脂トタン、と、その雨漏りを臨時で補習したシートの間に入った、これは蛾でなくて蝶!
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ムシバムは本当に蝶率が低くて、これは貴重なカットなのだが、逆光で、蛾なんじゃナイノー?と疑われても反駁できず。

蝶だったんだって!本当だって!

……高野さんが山にきたとき、ついに入室して撮影に成功した「アサギマダラ」以来かもしれない蝶写真なのだが。

ムシバム5周年のトークのとき、そのアサギマダラの動画を披露したのだが、最前列の枡野さんに、いつもの穏やかな口調で「蛾じゃないですか?」と真っ向から否定されてしまったのもいい思い出だ。
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2011/7/15

ヒッソリ始まるよ  

ひっそりやってきました山小屋に。
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ガスの元栓、水道管などを開けに回った裏口にまず蛾を発見。

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ムシバム的にはオーソドックスなすべりだし。

……本当はゴミ箱の中がカマドウマの脚だらけで、トップを飾るにふさわしいとも思ったが、悩んだ末サツエイせず。

四十近くなって丸くなったか?
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