日時:2006/08/28 (月) 天気:晴れ
早酒、早メシが祟ってか?ウトウトウトウト、夢の中・・・・。 気付けば夜の帳が下りきった夜8時。 転寝状態で寝ていたせいか、お目目パッチリで起きてしもた。 ゴロゴロしてたがヤルこともなく、せっかくなので風呂に行くことにした。 温泉まで歩いて2分。雨もしのげて極上の野宿地である。(^^) 夜9時過ぎに風呂から戻って、酒が抜けたのでコーヒーを沸かす。 ズビビと啜って、再び横になる。 しかし、外気温のせいか?一人用テントの狭さのせいか? 不思議とシュラフ無しでも寒さを感じない。 ジッパーを開いて夏掛け状態にしたシュラフを羽織り、再び奈落の底に落ちていく。。。
明くる朝、外は青空が広がり、清清しい天気となっていた。 午前5時30分起床。 のそのそと起き出し、コーヒーを沸かす。 久々の朝からの青空だ。 朝飯は、サンマの蒲焼入りチャルメラ。 ハフハフ、ちゅるるぅぅ〜〜、、と啜って腹を満たす。
3日目の朝飯は、サンマの蒲焼入りチャルメラ。
腹が膨れたら、ちゃっちゃとお片付け開始。 橋の下の恩恵か? 朝露も付いていないドライなテントをテキパキ畳み、出発準備完了。 午前7時15分出発。 いつもながらお世話になった野宿地に一礼して出発。 さて行くべっ!!
木賊温泉を後にし、全線舗装の飯豊檜枝岐大規模林道を南下し、R352を目指す。 小繁峠を抜けて、檜枝岐に出てR352を北上する予定だ。
快適ワインディング路の飯豊檜枝岐大規模林道を往く。
R352に出て、会津南郷方面を目指す。
車通りもまばらなR352を北進し、途中からR401にスイッチして、古町の集落に入る。 ここは、かの有名な凶悪・極悪林道の筆頭家老、
多々石林道の入り口の町でもあるのだ。 周囲からは是非、一度はチャレンジを!と言われておりましたが、サスガに今回は野宿大荷物満載の身である。 この体制では危険を感じてパス! また次回なのだ。 代わりに、多々石林道のR401を挟んで反対側に位置する小塩塩ノ岐林道に行くことにした。 ここは、同じ林道旅仲間の
nabekunさんからの前情報で、相応に荒れている事は察知していたのだ。
古町側小塩集落に立つ、林道入り口標柱。
入り口を過ぎて直ぐ、お城の跡地を過ぎると、道はダート路となる。
下馬評でも、入り口付近は単なる並林道風と聞いていたので、さほど気にせず進む。
最初のウチは、まぁ〜、、ごく普通の林道ですな。
5Kmほども進んだ頃だろうか? にわかに道が荒れだし、流水の爪跡が酷くなってくる。
コレがnabekunさん情報にあった、荒廃区間の入り口か!? V字溝にハンドルを取られながらも進んで行くと、決定的な荒廃区間が出現!!
嗚呼、、こりゃ酷い!!の極荒区間!
サスガに大荷物を背負ってのこの状態じゃ突破はムリじゃ!! 歩いて偵察に行く。 ここまで道が荒れた原因は、沢水が道を横切る配水管が泥砂で詰まって、溢れた水がそのまま道を駆け下った為にここまで削れてしまったらしい。
この極荒区間は100mほどであった。 上述の詰まった排水溝より上は何事もない普通の道だったので、ここに荷物を置いて再度バイクに戻る。 25kgにもなる重量の大荷物さえ無ければこっちのもの。 本来の高機動性にもの言わせ、極荒場に突っ込んで行く。
まるで軽業師の様にヒョイヒョイとクリア〜♪ と行きたいところであるが、そうは問屋が卸さない。 我がエイプ号はツーリング仕様の為、ドライブスプロケを1T上げてハイギヤ化してある。 これが災いしてローでも車速が速過ぎて思った走行ラインを選べない。 仕方が無いので両足バタバタアシストで強引に向きを変えて狙ったルートを進む。
再びクソ重荷物を背負って林道を進む。 道幅は狭いものの、しばらくはまともになった林道を進んで行く。 小さな名も無い峠を越えて下りに入ると、再び道は荒れ模様になる。
パーペキ一車線! 段々と嫌ぁ〜な雰囲気が漂って参ります。
そしてここから先、道はここまでヤルかっ!?って具合に荒れてくる。 路肩欠損・子供頭大のゴロゴロ石・流水W字クレバス地獄に、両脇草ぼうぼうスペシャル・・・・。 いやいや、写真を撮るどころか跳ね回るバイクを押さえてコケ無いように進むのがやっとこさ。 こりゃ酷いわ!
ホイ、これがホントの完全一車線!?
極荒れ区間を過ぎ、ヤレヤレこれで一安心と思った矢先、本日のスペシャルセクションに差し掛かった。
嗚呼、、無情....。 本日トドメのドロドロ土砂崩れである。
目が、(・_・; になりながらも、歩いて偵察に行く。 一応、土砂崩れを乗り越えるかすかな踏跡が付いている。 荷物を置いた軽装で、バイクを押して難所をクリアすれば何とか行ける事が分った。 こ〜いう時は小型車両のエイプ号に感謝である。
土砂崩れ地点の反対側から、鎮座のエイプ君を見る。
再びザックを土砂向こうに置いて、バイクに戻り、ルートを探す。 迂回の踏跡は土砂の谷側の際をへつる様に付いているのであるが、そこの手前には地割れ溝があり、右側から土砂を越えて行くしかなさそうだ....。 取敢えずバイクに跨りローに入れて一気に土砂を越える。
ブロロォォ〜ン!とアクセル全開で土砂を越えるも、我がエイプ号は前輪が土砂にどっぷし!とハマりこみジャックナイフで急停車。 不意を突かれたワシは股間をタンクにしこたまぶつけて、orz...

_| ̄|○ 。。。

+
※ 只今、道端で悶絶中〜。。。 しばらくお待ち下さい。m(_ _)m
目からウロコではなく、目から火花と涙が出てきたワタシは、カウント9で辛うじて立ち上がり、ふらふらとバイクに戻る。 スタンドも出してないのにエイプ君はFタイヤを泥沼に完全に埋没させて、立っている。 さぁ〜、、ここからが大格闘。 バイクのリヤフレームに手を掛けて、渾身の力で引き出すもビクともしない。 こりゃ、困った! と言って途方に暮れている訳にも行かず、土方仕事を繰り返して救出終了。 ヤレヤレ。。。
後でネットで調べたらば、
この泥沼地獄にスペシャルでドハマっている御方がおられた。 ナンだか妙に親近感が湧いてしまうワタシであった。
わ〜い、お仲間が居た

等と喜んでるバヤイでは無く、ドロドロのバイクをどうにかせねばっ! 取敢えず手でFタイヤとホイルにべったりと付いた粘度質の泥をこそげ落とす。 周囲に水が無いから、地道に手でヤル他は術が無い。
再度、ルートを谷側に取り、谷底に落ちない様に慎重に進む。 際どい場面もあったが何とか無事クリア。 ふぃぃ〜。。。
股間をさすりつつ、再び先に進む。 相変わらず倒木・草ぼうぼう・路肩崩落が多い道を下って行くと、塩ノ岐側の通行止看板が見えてきた。
塩ノ岐側からの入り口は、通行止看板が道を塞いでいた。
そこから先やっとこさまともな道となり、塩ノ岐に向けて下って行く。 途中、沢水が道を横切る所で、手で水を汲んでFタイヤ周りのドロドロを洗い流してやる。 エイプ君よ大儀であったぞよ。
塩ノ岐側間丸貝にある、小塩塩ノ岐林道入り口。 ここは未だ平和である。
林道標柱は御覧の通り。 クマさんの爪磨きにでもなったのであろうか??
かつては、Easy林道と呼ばれながらも、今は極悪非道林道と化した小塩塩ノ岐林道を走り切り、やや疲れた様相で、平和そのものの塩ノ岐の水田地帯を往く。
塩ノ岐からR289へと抜けて、R401へと左折する手前でコンビニ休憩。

用足しと水分補給をしつつ、

で掲示板にカキコする。 休憩後、R401を鳥居峠に向けて進む。 本日の林道第二段である大窪林道に進むのだ。
R401鳥居峠方向から下って行くと、逆Y字に分岐する所を左折する。 冷湖の霊泉なる看板が目印だ。
しばらく進むと、道はダート路になり、林間の砂利道を進んで行く。
すると、道端に先程の『冷湖の霊泉』なるものが出てくる。 どうやら会津の名水百選であるらしい。 せっかくなので喉を潤していこう。
冷たい名水も頂いたし、先を急ぐ。 ほどなくして、駒止峠から上がってくる玉川林道との合流地点に出た。
ここを左折して、駒止湿原方面に向かう。
左折して直ぐに出てくる卵池。 この池の何が卵なのか由来がよう分らん。
道は唐松林の林間ルートとなり、ワタシは黙々と大窪林道目指して進むのであった。
(続く....)

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