2005年夏のワタシの飛騨・高山遠征旅は9月に順延となり、さりとて家で空と愛機エイプを睨めっこしてても、ラチがあく訳ではない...。 つ〜訳で、連日雷雨注意報が飛び交う中、この淀んでムンムンとした暑さを吹き飛ばしてくれる様な涼を求めて、十数年来になろうか?の柳沢峠界隈の林道を再訪し、奥多摩方面へ抜けてくることにしたのであった。 果たして濡れ鼠にならず、帰ってこれるか? が心配のタネでありましたが。。。
出発は朝9時頃だったかな? この週末は崩れるとの予報とは異なり、7/31(日)は雲は多いものの、ソレナリに晴れ間の見える夏空であった。 さて、暑くなる前に涼しいところに移動しよう。
実は、柳沢峠へと向かうR411は先日の、おいらん淵辺りで発生した大規模な土砂崩落の影響で全面通行止になっており、山梨県側も塩山市の国道途中で監視員付きで通行止ゲートがあるのであるが、行き先を柳沢峠までと言えば、問題なく通してくれた。
と言う訳で、話はでいやっ!っと、柳沢峠から延びる林道竹森線の入口へと飛ぶのであった。 この林道、以前訪れたのはもう10年以上も前で、その時はこんな頑丈なゲートは無く、道自体もものの1〜2キロ進んだところで終っていた筈。 あれからどこまで進んだのであろうか??
ゲート脇は進入不可ですので、その更に脇の林間に付いたワダチ道をモゴモゴしてちょいとお邪魔させて頂く。 進入して直ぐに真新しい林道看板が現れる。
舗装路のヘアピンを進むと入口から200m程で道は舗装からダートへと切り換わる。
道質は砂砂利系で、大きなボコ石も無く、小径タイヤのエイプでも何の問題も無く走れる。 途中の土砂捨て広場でパチリと1枚。
この辺りの道筋が、R411から良く見える道筋であろう。
以前来た時は、峠の手前のこの辺りで道は途切れた筈。 この先カーブミラーがある辺りが、この竹森林道の峠である。
峠からは、塩山市街と見事な三角形の高芝山が良く見える。
未知のエリアである下り路面に入ると、道は浮砂利が多くなるが、走り易いフラットな道が続く。
ダートになってから3.1キロ(入口ゲートから3.3キロ)程で道は再び簡易舗装になる。
その直ぐ先で砂防堰堤工事現場があり、ここで重機で道が塞がれていた。 が、バイクでは脇パス出来るのでそのまま進むことにする。
そして、その先300m程で掘削工事箇所で行き止まりとなる。
行き止まり地点の直ぐ下には、塩山市の鈴庫山林道側から分岐してくる道がほぼ真下まで来ている。 未開通の部分はもう100m足らずだろうと思われる。
何かと完抜のウワサの高い林道竹森線であるが、ダート部分の道質、展望等には優れるものの、思いのほかダート部分が少なく、ワタシは未だ走っておりませんが、塩山市の鈴庫山林道側からの部分も、山梨の林道ライダーの雄、
林さんのHPの情報だと3.2Km程との事で、工事の状況からして今後舗装化が進むと思われる。 願わくば、ダートのままひっそりと残しておいてもらいたいものである。
林道竹森線を戻ったワタシは、そのまま柳沢峠を越えて直ぐ左に分岐する林道笠取線に進んで行く。 確か、昔は入口からダートで、こんな立派な標柱も無かったなぁ〜...。
道は無線中継所の分岐がある峠付近からやっとこさダートとなる。 下り一方の道を下ると、見えてきました...あの忌まわしの記憶が残る、三窪高原の別荘地の入口が...。(恐怖!)
おっと、そうだそうだ、その前に最近お知り合いになった、
奥多摩の林道ライダー@ろーどまんさん から話のあった、三窪高原から倉掛山方面を経て延びる尾根道沿いのシングルトラック道を調べておかねば。
ということで、ど〜考えても登山道であろうとおぼしき、この道を這い上がると道はカンペキに二輪通行止め。 チャリすらもイケナイとのこと。 やはりここは登山道。 無理は慎みたい。
さて、三窪高原と言えば、その昔、まだワタシが20代の頃、愛機XLR250でこの林道に迷い込んできた時に、ここに怪しい別荘群がありまして、そこに居たコレまた怪しい集団の方達に取り囲まれて、『あなたぁ〜も寄っていけぇ〜。。。』コールを受けてチビりそうになったことがある。 そんな記憶を思い返していを決して進むと、そこにあの別荘群は跡形も無く消えうせていた。。。 あの時走れなかった、別荘地内の道を進むが、使われなくなって久しい道であるらしく、道の真ん中は草で覆われ、此処が沈黙しているのが感じ取れたのであった。
何とも言えない複雑な気分でR411に引き返したワタシは、次なるターゲットである、これもこの界隈ではお約束となった、林道大ダル線に行くことにした。 この道は、山梨に戻って就職したての頃、大借金をして買ったばかりのおNewのパジェロで晩秋の頃に訪れ、整地された土砂捨て場でコーヒーを飲んだ記憶がある。 穏やかな秋空に秩父の紅葉が見事であったのを覚えている。 あれから何年が経ったのか....。
と言う訳で、こちらもご無沙汰の林道大ダル線入り口。 昔は左右両側開きの簡易ゲートだった様な気もするが、今は立派な標柱が立ち、多くの林道愛好家達が訪れる格好の場所な様ですね。
前半部分は道もフラットでとても走り易い。 昔もこうだったかなぁ〜??
途中、何度か簡易コンクリート舗装になるも、ダート路は奥へ奥へと続く。 やはり年月の分だけ成長しているんですねー。 感無量。。 程なく、工事資材置き場がある広場を過ぎると、道は拳大の石が混じりだし、エイプの12インチタイヤだとちょいと走り難い道になる。
そして、入り口から7.4kmのダートを走って、道はお約束の終点に達する。 早く一之瀬の高橋集落側から延びる林道と完抜するのが待ち遠しい林道ですな。
往復15km程の林道を走り、満ち足りた気分で再度R411に戻ったワタシは次なる林道、この辺りでは超メジャーになった林道泉水横手山線へと進んだ。 この林道も随分と昔からお世話になった林道である。 もちろん奥多摩の泉水谷側からの道と接続する遥か昔の話ではありますが。(^^; ちなみにこの林道入り口標柱の写真の隣りには、入り口ヘアピンで事故ったと思しき、ヴィッツがまるで棄てられたかの様に鎮座しておりました。
懐かしいダート路を進むと、ハイクコースで有名な黒川鶏冠山への分岐が現れる。 5年ほど前に、この黒川鶏冠山に登る為にこの道を通った事があったが、当時は林道がどこまで延びたかを調べる気力が失せていた。
その先で見上げれば、黒川鶏冠山のピークがお見事に拝める。
かつて林道激走全盛時代に訪れた時、確かハイクコース分岐の直ぐ先で林道は掘削工事中で行き止まりであった。 それがこの辺りであった筈。
ここから先は未知のエリアとなる。 先へ進むと、道端に林道標柱が現れる。 この辺りを開設工事していた頃は、林道泉水中段線と言っていたらしい。
走り易い道を進むと、
有名林道野宿サイトで、管理人の方が野宿された旧泉水谷林道終点広場が見えた。
この水源林事務所の朽ちた標柱には、ワタシも見覚えがあるなぁ〜。
旧泉水谷林道終点からは、管轄が山梨県から東京都水道局となるらしく、林道看板も昔ながらのタイプになる。
泉水谷沿いの名物スイッチバックターンのある林道を下って行くと、泉水谷側の入り口が現れる。 R411の崩落通行止の影響を受けてか? こちらの入り口にはバリケードがあった。 バイクではすり抜け可能ではありましたが。
泉水谷側に入ってから、林道を横切る沢水のお陰で、ケッコーな水しぶきを跳ね上げて走ったが、前回内作したFフェンダー泥除けのお陰で今度は顔面に泥水がこなくなった。(^^) あんな陳腐なモノでも効果があると嬉しいもんですなぁ〜。。。
林道泉水横手山線を抜けたワタシは、お忍びでR411の崩落現場を見た後、松姫峠経由で大月に降り立ち、雷雨を巧みにかわして、何とか自宅に辿り着いたのでありました。 (完)

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