この林道は知る人ぞ知るというか、この怪しい林ヲタWorldでは有名&完抜期待の大きい有望林道であるのだ。

なんといってもこの林道は、山梨県内では近年稀にみるダート率の高い林道であり、且つその総距離もこの足馴峠線単体でも
23Km(完抜時)もあり、またこの林道に接続する支線林道も合わせると合計では
30Km近いロンゲダートが楽しめる林道なのである。
ワシがこの林道に初めて足を運んだのが10年前の2002年である。 当時は源氏山への登山目的で、五開林道側からこの足馴峠線の終点部分(当時の足馴峠線は、作業道十谷線の入り口で行止りであった。)にあった登山口にアプローチしたのであるが、その頃は開設距離も短くそんなホットな林道ではなかった。 しかしながら途中、
林道箱平線から延びる支線の先 で、
訳の分からん途中部分のみの怪しい簡易舗装工事をしていたりして、それが非常に謎であったのだが今回の確認で、やっとこその部分が八雲池側に接続されているのが確認出来たのだのだ。 これで謎解明である。一件落着。
生憎、私が走った時は土曜日という日が災いしてか、本線林道と支線作業道の工事車両

がひっきりなしに往来していて、また林道工事

も継続して行われていたのもあって、最奥部分までは走れなかったのが悔やまれる。 まっ、しかしこの部分については、
林ヲタ組若頭支局長のネジ屋さん がシカ〜リと走破してGPSログを取って公開して下さっておるので、既にネタは明かされておるからして大きな問題ではないのである。
さて、ではでは今回の走行レポを披露しておきますかいのぉぅ。
先ずは今回走ったコースのGPSログマップである。 前哨戦で走って返り討ちを喰らった、、
林道仙洞田線 との位置関係も分かる様にしておいたのだ。
因みに今回の足馴峠線へのアプローチは、八雲池側からの新規開設コースではなく、
作業道立石山線 からであ〜る。 まっ、ちょっと諸事情ありましてということで..。
こちらは入り口左脇にある、標柱である。 作業道なんて名前は似合わない、立派なエスケープ林道なのですがねぇ〜。
こちら側からも相応なクルマの交通があるらしく、道質は固く締まっていて非常に走り易い。
途中、木の伐採場を過ぎてしばらく進むと、見慣れた感じの林道足馴峠線本線への合流箇所に出る。
先ずはT字分岐を左手方面、開設工事中の足馴峠方面に向かうことにした。 林道工事

で大型ダンプ

が大挙して入り込んでいるせいか、林道路面はカチカチに踏み固められてヲリます。
広く快適な林道本線を進んで行くと、右手に作業道の入り口が現れた。
もしやこれが
県の林道開設事業の資料 に載っていた、
森林作業道大城平線 なのか

と色めきだったが、GPSの軌跡と照らし合わせた感じでは、ど〜もちょいと違う様な..。
まっ、取り敢えず突入してみることにしよう。
作業道は出来たてホヤホヤの様で、敷設した砂利が馴染んでおらず、フカフカ路面でタイヤがもぐってしまい

、まっこと走り難い。
まっ、こんな時こそハタ坊自慢のリーサルウェポン、
悪路突破のLowレンジ・ギヤ〜 ♪

の出番である。 副変速機をLowに切り替えてズン

ズン

と登って行くのだ。
急勾配もものともせずに、あれよという間に終点に着いてしぃ〜まった。
この
名無し作業道、距離は400mくらいであったか? GPSの軌跡を見た感じでは、どうもこの作業道は森林作業道大城平線ではなさそうな感じである。 終点から旧登山道をこのままトレースして、
林業専用道足馴峠1号支線 に接続する様な気がしる。
名無し作業道を退出して、本線を先に進む。 伐採が進み谷側が開けてまっこと気持ちの良い林道である。
程なくして、またしても開設工事中の新たな分岐が現れた。
どうやらこちらが見紛う事無き、
林業専用道足馴峠1号支線 の
開設起点であるらしい。
ではでは、行きまーーーーーーす



とばかりに突撃するも、ものの200mも進まぬウチに開設工事現場に出てしもた。
絶賛バリバリ工事中

だったのもあって、速やかに反転したのはいうまでもない。 再び本線に戻って先に進む。 と、お次に出てくる分岐は左手に 、
林道五開線 への分岐が現れる。 こちらも何やら工事中

であった。
なんと、こんな山奥の林道を舗装工事ですか..。(呆) 反対側の林道五開茂倉線側の入り口ゲートが閉じてあるのはこの為たったとは。
まったく、なぁ〜にもこんな山奥の交通量皆無に近い林道を(走ってるのは林業関係者と我々林ヲタくらいのもの)無意味に舗装することもないだろうになぁ〜・・・等とヘルメットの中でボヤきつつ先を急ぐ。
秋晴れ

のイイ天気でごじゃったぁ〜。
以前、開設工事中であった箇所 も、すっかりと立派な林道に成り代わって更に奥へと延びている。 イイねぇ〜。
と、にわかに大型ダンプが下りてきたので、慌てて路肩に寄って道を譲る。 そ〜言えば遠巻きではあるが、重機の音が聞こえていたのだ。 この林道の工事

は土曜日も継続して行われている様である。
重機の音が大きくなってきて、いよいよ終点が近いかな

と思ったところで、谷を挟んで反対側に林道の開設工事現場が見えた。 どうやらあそこが現状の終点らしい。
何とか終点近くまで行けるか..と思ったが、この直ぐ先で林道工事のプレハブが建っており、大勢の工事関係者の方々

がいらっしゃる。 お邪魔をするのはご法度ですので、静かに反転180度。

この続きはまた次回とすることにしよう。
本線林道を戻りがてら、従来からある反対側の
林業専用道足馴峠1号支線 に寄り道するも、こちらもしっかり工事中

でバッテン

マークではい退散と相成った。 まっ、ともかく林道は逃げないし工事の邪魔だけはしたくないので、速やかに八雲池側の探査に向かうことにした。
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で、ハナシは少々ワープして、再び作業道立石山線とのT字分岐の先へと進む。 この辺りが新規に開設された工区であるらしく、法面のモルタル吹付け工事も新しいのだ。
新規開設工区はこんな感じで山肌をぬって延びている。
林道途中には富士山

のViewスポットもお約束の様に現れる。
林道がダートから簡易コンクリート舗装になり、何となく終点が近いことを感じると右手に小さい分岐が現れる。 そう、此処がその昔、
林道箱平線からの支線林道の先で部分工事をしていた場所なのだ。
あれから10年..。やっとここの区間が開通したかと思うと非常に感慨深いものがあるなぁ〜

。 等と懐かしい思いに耽りながら右手の支線林道へと進む。 相変わらずに荒れた支線を下りて行くと、出口付近で1台のバイクとすれ違った。
乗っていたジュベルのライダーさんがバイクを降りて話掛けてきたのであるが、そのライダーさんを見てびっくり

おんやまぁ〜、、、どうもどうも、お久しぶりですの
ナベキンさん。
やぁやぁ、ど〜もお懐かしゅ〜ございますと、立ち話をしながら林道情報を交換。 ナベキンさんはこの日は櫛形山・丸山林道エリアのパトロールに来たとの話であった。 しばしの林道談義の後、お気をつけて〜

とお別れした。
さて、話は荒れた支線林道の出口からに戻る。 林道足馴峠線探索の最後の仕上げとばかりに、林道箱平線を八雲池方面に進む。
久久に訪れた八雲池公園の入り口脇に堂々と林道足馴峠線の入り口起点があった。
立派な林道標柱も立っている。
GPSの軌跡を見つつ、最後は先ほど分け入った支線林道の分岐まで、ゆっくりと新設区間を堪能しながら進んで行く。
そしてフィナーレを迎える。 これで切れていた二つの線は、メデタク一本に繋がったのである。

これで残すは、源氏山をグルリと回り込んで進む
残計画区間:7.2Km の完抜だけである。 願わくばワシがまだ元気にバイクに乗れるウチに開通してもらいたいものだ。
■距離:約29km ※あくまでも今回の走行分。(現状のピストン往復、支線走行含む)
■ダート率:85%
■ランク:荒れ無しの極上レベル。

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