どうもです。
ついに最終回を迎えてしまいましたね「ガンダムビルドファイターズ
トライ」。トーナメント戦は先週で終わり、メイジン×2のエキシ
ビジョンマッチからガンプラコンテストへ進み、ユウマと、彼の優勝
に異議を唱えたサカイミナト(*1)とがガンプラバトルに突入という
構成は1話丸々使ったエピローグとしては上々の展開ではないかと。
セカイも修行の末に自分でガンプラ作り上げて(トライバーニング
の改修じゃなくてイチから作ってる?)参戦するわ、修業先というか
師匠?の問題で修羅場(笑)に発展するわ、ガンプラを(バトルだけ
ではなくビルドも)楽しむ気持ちを知ったらしいわ。物語の本筋から
は少々外れるエピローグだからできたことではあるんですが、先週
までで不満を持っていたけどちょっと留飲が下がった、という人も
少なくないんじゃないでしょうかね。
ガンプラに興味のなかった主人公がその楽しさを知って、自分でも
作りたいと思う・・・・という「ガンプラ販促アニメ」としての根幹部分が
ようやく出てきたというか、今までが蔑ろにされてきていたというか。
ガンプラバトルにしろビルド技術にしろ、格闘技にしろ、妙に勝ち
負けに拘るキャラが多過ぎて、《楽しむものとしてのガンプラ》という
描写が薄すぎたのではないかと。まあトーナメント方式にしている
以上、主人公たちを負けさせる訳にはいかないですが、例えば
当初はリーグ戦方式にして、主人公たちが「負けたからこそ得る
もの」を得る展開(*2)があってもよかったのではないかと思います。
あと、勝負に拘るということと絡んでですが、主人公たちと因縁を
持つキャラが多過ぎ。ただでさえ今回チームバトル形式にして主役
が3人に増えているのに、それぞれに2〜3人ずつぐらい居るのは
どうなのかと。
グラナダ学園のルーカスみたいに、前振りするだけで結局セカイ
とは戦うことのなかったキャラとかいるし(*3)、一人のキャラに設定
を集約するとか、もうチョイ整理してもよかったんじゃないですかね。
そういう意味では、スタート当初から言われてきたことですが、
製作が前倒しになって、各種設定やらストーリー構成やら練り込む
時間が足りなかったらしいことが悔やまれるというか、非常に
もったいない作品だったな、というのが個人的な総評ですかね。
「Gのレコンギスタ」にもそういう雰囲気を感じますが、一年52話を
想定してストーリーを構成したのに、半年26話の枠になってしまった
ので何とか半分に収めたらこうなった、ということなのかも知れない
な、と思ったり。「Gレコ」があまり重要でない部分を大胆に切り捨て
たのに対して「GBFT」は(整理することもなく)無理やり詰め込んだ
という印象ですかね。
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*1:トライオン3はまだしも、サカイミナトは一体どこへ向かおうとしているんだろう
か・・・・・・・・?
というか、もしかしてプラモで出るんですかね、アレ? 軟質樹脂の胴体やら
極細繊維の頭髪やら、再現できそうもないけど、HGなどのプラキットじゃ
なくてAGP辺りの関節可動の完成品フィギュアとか?
まあ、ベアッガイVの例もあるから、その辺りの再現性は必ずしも必須では
ないかも知れないけど。
*2:この辺り、前作ではイオリ模型店やラルさん行きつけのガンプラバー(?)
での《野良試合》とか、バトルロワイヤル方式の試合(レースなども含む)が
うまく機能していたような気がします。
*3:さんざん逆光で隠しておいて、もしかしてレイジか?とか思わせておいて、
何の捻りもなくドモンさんだったセカイの師匠とか。
あと、アドウの右腕とか、いったい何だったのかと。バトル中に右腕の痛みで
操作をミスってピンチに陥るといった展開もなかったようだし。
まあ、あの取ってつけたように聴診器をぶら下げた《だけ》の医者にはちょっと
笑わせてもらいましたが。

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