万葉集　まんえふしふ　その２（巻九〜巻十）

万葉集の原文および読み下し文、現代語訳をアップしています。

 
新規投稿は終了しました。当ブログは　まんえふしふ　その１　の続編です。

2011/6/2

「1978　作者未詳」　　巻十　夏雑歌
譬喩歌

橘　花落里尓　通名者　山霍公鳥　将令響鴨

橘の　花散る里に　通ひなば　山霍公鳥　響（とよ）もさむかも
投稿者: パンダ
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2011/6/1

「1977　作者未詳」　　巻十　夏雑歌
聞津八跡　君之問世流　霍公鳥　小竹野尓所沾而　従此鳴綿類

聞きつやと　君が問はせる　霍公鳥　しののに濡れて　こゆ鳴き渡る
投稿者: パンダ
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2011/5/31

「1976　作者未詳」　　巻十　夏雑歌
問答

宇能花乃　咲落岳従　霍公鳥　鳴而沙度　公者聞津八

卯の花の　咲き散る岡ゆ　霍公鳥　鳴きてさ渡る　君は聞きつや
投稿者: パンダ
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2011/5/30

「1975　作者未詳」　　巻十　夏雑歌
不時　玉乎曽連有　宇能花乃　五月乎待者　可久有

時ならず　玉をぞ貫（ぬ）ける　卯の花の　五月（さつき）を待たば　久しくあるべみ
投稿者: パンダ
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2011/5/29

「1974　作者未詳」　　巻十　夏雑歌
春日野之　藤者散去而　何物鴨　御狩人之　折而将挿頭

春日野の　藤は散りにて　何をかも　み狩（かり）の人の　折りてかざさむ
投稿者: パンダ
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2011/5/28

「1973　作者未詳」　　巻十　夏雑歌
吾妹子尓　相市乃花波　落不過　今咲有如　有与奴香聞

我妹子に　楝（あふち）の花は　散り過ぎず　今咲けるごと　ありこせぬかも
投稿者: パンダ
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2011/5/27

「1972　作者未詳」　　巻十　夏雑歌
野邊見者　瞿麦之花　咲家里　吾待秋者　近就良思母

野辺見れば　なでしこの花　咲きにけり　我が待つ秋は　近づくらしも
投稿者: パンダ
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2011/5/26

「1971　作者未詳」　　巻十　夏雑歌
雨間開而　國見毛将為乎　故郷之　花橘者　散家武可聞

雨間明（ままあ）けて　国見もせむを　故郷の　花橘は　散りにけむかも
投稿者: パンダ
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2011/5/25

「1970　作者未詳」　　巻十　夏雑歌
見渡者　向野邊乃　石竹之　落巻惜毛　雨莫零行年

見わたせば　向（むか）ひの野辺（のへ）の　なでしこの　散らまく惜しも　雨な降りそね
投稿者: パンダ
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2011/5/24

「1969　作者未詳」　　巻十　夏雑歌
吾屋前之　花橘者　落尓家里　悔時尓　相在君鴨

我が宿の　花橘は　散りにけり　悔しき時に　逢へる君かも
投稿者: パンダ
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