一向に目に見えた進展がない原発の損傷事故。
先日(2日前か?)、警察の特殊放水車で原子炉に向けた放水を行う旨の報道があった。
この報道を見たとき、警察の特殊車両って、消防の車両より凄いんだぁ・・・、
知らなかった・・・ と正直思った。
が、結局は空港用の大型化学車が出ることに。
空港用のは80m程度の飛距離はあるし、放水量もA1級ポンプの巨大なやつで一気にドーンだし、逆にこれだと水圧で逆に壊してしまうのかな?とも思った。
空港用だけでなく、石油コンビナート等にある大型高所放水車とか、屈折放水塔車も有効かと思われる。これらは、苫小牧の石油タンク火災時などでもTVで映されていたが、2-30mの高所から連続して放水し続けられる。コンビナート火災等では熱輻射が凄いだろうから、おそらく遠隔操作もできるのでは?
福島県の沿岸沿いには、原発だけでなく、火力発電所も複数あり、常設消防でもそれなりの装備をしているし、発電所自体にも大型の消防車両はあったであろう。
それら消防車両はもっと早くスタンバイできなかったのだろうか。
へりからの放水では、どうしても水が拡散してしまいがち。今回のように比較的ピンポイントへの放水には難しいように思われます。
ま、いずれも外野(私)の勝手な意見ですが。
以下、超勝手な放水・冷却案ですが・・
ハイパーレスキューが持っている長距離大量送水車+大型化学車(中ポンプ)+大型高所放水車でしばらく放水しっ放しで様子見がいいのかと・・・。
この場合、現場への車両配置に要する時間、および設置後のブーム伸展・ホース接続等の作業、その後の退避場所への移動までの時間や距離が問題になるのでしょう。また、強い放射線は電子機器の損傷にもつながりますので、仮に現場へ設置して放水しっ放しにしても、車両の故障が発生して車両を撤去する事態になったりすると、かえって厄介なのかもしれません・・・。
初期の事象は天災でしたが、時間が経つにつれそれは人災になりつつあるようにも見えます。事故後の舵取り、早い判断、決断、行動って、やっぱり難しいんだろうな、と。
いずれにせよ、現場で活動されている東電、消防、警察、自衛隊、米軍などなど、本当に頭が下がります。我々も事実を正しく理解し、行動する必要がありますね。

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