我が家には5ニャンズ、そしてガレージにはシャーがいる

どの子も、とっても可愛い私の宝物。
でも、ポーに対する思いはちょっと特別だったりする。
今日は、ポーのことを書いてみようかな
2004年5月28日
外から「ギャオ!」「ギャオ!」という声が聞こえた。
何の声か分からないまま見に行った。
近所のマンションの植え込みの中に小さな黒いかたまりを発見

近寄って見たけど、何なのか分からない。
「ギャオ!」黒いものが鳴いた。
ただ黒いだけ・・・顔が分からない

恐る恐る手にとって見た。
首がグラングランで、頭が反り返り背中についてる。
そう・・・顔が前ではなくのけぞって後に。
見たこともない格好に、ただ驚いた
家に連れて帰り、そ〜っと頭を前に戻す。
しかし、すぐにグラングランして後に反り返る

手足を突っ張るだけで歩けない。
夜になって呼吸が乱れはじめ、急いで夜間救急病院に行った。
病院に着くまでの間、何度、呼吸を確かめたことか。
病院の先生は、ポーを見るなり顔をしかめた。
これは神経症状で、ひどいと言った。
体重 280 グラム。
とりあえず血液検査・・・「ギャオ!」「ギャオ!」大声で鳴き、手足をバタバタさせて抵抗する小さな子。
検査結果・・・CPK(0〜60が正常)が 209。
中枢神経、筋損傷、神経異常だそうだ。
先天性中枢疾患、または中枢感染(FIP、トキソ)だと診断された。
FIPは、致死性の高い猫伝染性腹膜炎で、脳内に炎症を起こして、マヒ、ケイレンの神経症状を起こす。
「どうしますか?」と先生が言った。
意味が分からなかった。
「この子はたぶん助からないです。もし助かったとしても育つかどうか・・・。今ここで何をしてもお金がかかります。どうしますか?」
「今できることを全部してください。」
「夜間病院なので、高額になりますがいいですか?」
「かまいません。首がおかしいのでレントゲンを撮って、それから点滴もしてください。」
レントゲンの結果、首の骨には異常なし。
小さな子なので、夜から朝までゆっくりと保育器の中で点滴を入れてもらった。
時々、手足をバタつかせていたが、気持ちよさそうに眠っていた。
小さな体で、大きな声で鳴き、嫌なことには抵抗し・・・
「生きてる」「生きようとしている」と思った。
先生は助からない、育たないと言った。
ならば、命がつきるまでは守ろうと思った。
シリンジに入れたニュートリカル(高栄養食)に反応。
必死に食べようとする。
生きる力を感じた。
哺乳瓶でミルクをゴクゴク飲み、頭もだんだん定位置に戻り・・・
3時間おきのミルク、オシッコやウンチは刺激を与えてさせる。
空になっても哺乳瓶をはなさず、吸いながら寝てたポー。
お陰で、哺乳瓶の先のゴムがすぐにダメになった。
中枢神経疾患で頭がおかしいと病院で言われたので、それなら、それを個性として受け入れようと思い「ポーちゃん」と名付けた。
この頃、私は私生活で色々と悩む事があり、いっぱいいっぱいで、消えてなくなりたいとさえ思っていた。
そんな時、ポーに出会い、ポーの世話に夢中になり・・・
現実から目をそらすことができた。
ポーがいなかったら、ポーに出逢わなかったら、今、ここに私はいなかったかもしれない。
ポーが歩いたとき、めっちゃ嬉しかった。
走ったとき、バンザイをした。
足をつっぱって、ずりずりと後にバックしか出来なかった子だもん。
無事に育ってくれた。
「ニャ〜ン」と鳴かず、「ウ〜ン」「ウ〜ン」と言う。
写真のようにうっとりしてても、いきなり怒ったり・・・
またうっとりしたり・・・神経が異常なせいなのかもしれないが、そこがまた可愛かったりする。
片足どころか両足を踏み外して机から落下したりする

ポーが可愛くてたまらない
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