「E.G.P.P.100」ってこんなにも人気イベントだったのかぁ? と勘違いしそうなほど熱い節分の夜だった。おそらく、「E.G.P.P.100」はじまって以来の50名(公称です)に近いお客さんがつめかけ、椅子もなく床にじかに座り込むありさま。ライブバー「大久保水族館」が、はちきれそうな位で、外の木枯らしが信じられない「熱帯夜の節分」だった(入り切れないお客さんが数名いたとか、ボクに挨拶に前の方に行けなかったとか、あとで聞きました! ビックリです)。ま、その半数が「花フェノ」目当ての花フェノ・チルドレンの御一行さまだったとしても、国立周辺のあついライブの雰囲気が、そのまま持ち越されたひと夜でした(国立には「地球屋」「かけこみ亭」の2店が音のるつぼを作り出している)。
最初はボクのMC「鬼」に関するウンチクと、「鬼」「節分」をテーマとした短歌。みんなで「オニはオヌ! フクはフク!」と唱和した後、オープンマイクに移る。
エントリーの一番手。平山昇さん。この春開校予定の「ドロップアウト・カレッジ」の宣伝とそのプロパガンダ・ポエムを披露。
二番手「E.G.P.P.100」の美人受付嬢bambiさん。先月に引き続き人類のアセンションとはなにか?というありがたい講話の第2回目。今回はカルキ・バカバンのディクシャの話題(ゴールデン・エイジ運動)も加わった。
三番手。もはや常連芸人になりつつあるイエス北村こと北村幸生。ふたたび牧師(らしき)服装でキリスト・トークいやキリステ・トーク。もちろんオーディエンスの返しのことばは「イエ〜ス」。
今回はオリンピックうんちくネタなどがあったが、あるネタで大ブーイングがあった。カンナビスを麻薬と言ってしまったのだ。イエス北村一敗地にまみれる(笑)。イエス!
四番。「JUNJI」というボクと同じ名前を持つユニット。オルタナ・ロックの二人組、初のエントリー。
五番手はひとり芝居のおもとなほ。今宵のおもとさんは、革のベルトを打ち鳴らしてビーストになりきっていた。小道具はベルトとショールひとつ。この演目の再演の際は、化粧にも留意してやりたい。
六番目。初のエントリーMIZKさん。Web上に「Freestyle-Life」というサイトを運営する歌い手。熱演すぎてピックをギターの中にとりおとしてさっちゃんにピックをかりる。オリジナル2曲。
七番手。KUSSYのポエトリー。これが、滅法よかった。オーディエンスも掴んでいてさすがである。「マイノリティ宣言」、「エライひとたちありがとう!」。
八番めのエントリーはおなじみボウズ・パンク小堀イチエン! 久しぶりにエレキギターで歌ってくれる、あのコボリワールドの名曲の数々。
九番目。見ていてどうしてもやりたくなってしまったMIZKさんの友だちセイイチロウくん。舞台にあがるのは、小学校でベルマークで表彰されて以来だそうで、すぐさまベルマークというあだ名が付いてしまう。エロコントと携帯を読みながらのポエトリー。
十番めはHouse of green。本日のゲストの「花フェノ」のカオルさんの甥っ子がベースを弾いているバンド。初エントリー。「花フェノ」のファンも大声援。メンバーが勢ぞろいしなくて「house of clean」だというのは、カオルさんのジョークだが、ダスキンじゃなかったね。
ここで、花フェノのジャンベのさっちゃんを舞台に呼びこの日さっちゃんに会いに来てくれた石川さだのさんのお孫さんを呼び、「ふたりのさっちゃん」がとりもった縁を集まった観衆にお披露目。立川自衛隊官舎反戦ビラポスティング事件の被告さっちゃん(高田幸美)と、戦前治安維持法違反で逮捕され山梨市役所を解雇され「非国民」よばわりされた「もうひとりのさっちゃん」石川さだのさん。さだのさんは、名誉回復の裁判寸前の昨年12月21日にお亡くなりになってしまったが、そのお孫さんがさだのさんの四十九日(4日だそうだ)に墓前に報告したいからとたずねて来てくれたもの。
いや、E.G.P.P.100もこんな奇跡のような出来事が起るような歴史を重ねてきたのかと感動してしまう。
(2へ続く)
(写真1)「花フェノ」ジャンベのさっちゃんと「もうひとりのさっちゃん」石川さだのさんのお孫さんコーゾーさん。なんだかこんな出会いが、E.G.P.P.でもあるなんてとってもミラクル! 記念にツーショットを撮りました。誰かが今晩、お持ち帰り? なんて、チャチャを入れてましたが……(笑)。
(TV番組「ふたりのさっちゃん」の詳細は2月1日付けの「オレは歌だ! 歌は歩く」の記事を参照して下さい。)

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