私がいる会社でよく使用される金属材料はステンレスと炭素鋼なのですが、場合によってはアルミニウムも使われています。
とはいっても、私自身、普段はアルミニウムは全く使用していない材料です。
で、使う機会があったのですが分からないことだらけだったのでちょっと調べてみました。
一言に「アルミニウム」といっても、材料として購入する時点でいろいろな種類があり、JISでA1050、A5056、A2017などその材質を表す記号が決められています。
「A」はアルミニウムのA。その後に続く数字の千の位で大まかな分類をしていて1000系、5000系などと言います。
機械製品でアルミといったら5000系が一般的な材料として使用されています。
アルミサッシなどの押し出し材は6000系、ジュラルミンといわれる高強度のアルミは2000系、何も混ぜていない純粋なアルミは1000系。
5000系のアルミニウムは耐食アルミと言われ、ステンレスと同様、表面を酸化皮膜が覆っているため侵食されにくくなっています。
アルマイト処理はこの酸化皮膜を人工的に厚くすることで、耐食性をより高めるためのもの。
ただし、この酸化皮膜によって溶接やワイヤー放電加工が鋼材に比べ難しくなってしまうみたいです。
金属に限ったことではありませんが、学校で材料のことについて習っていても、それがどういったものなのかは実際に触れてみなければ分からないことが多いと感じます。
参考
- 「アルミ板と丸棒説明」山洞金物店
- 記号の説明と、材料の形状
- 「純アルミ・アルミ合金材種選定資料」材料屋ドットコム
- アルミ材料の特徴など
- 「アルミについて」株式会社アルミネ
- 記号の詳細な説明
- 「アルマイト加工処理」三和メッキ株式会社
- アルマイト処理の説明
- 「アルミ溶接が難しいわけ」株式会社ヤシマ
- アルミ溶接の問題点と解決方法
- 「アルミ材の酸化皮膜について 」技術の森
- ワイヤー放電加工における問題点