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どうも、こんにちは。
京都には多くの寺社仏閣や、その祭事や神事が遺されていますが、その中には妖怪伝説に由来するものも少なくありません。
毎年6月20日に
京都・鞍馬寺で行われる「竹伐り会式(たけきりえしき)」もそのひとつです。
その起源は
宇多天皇の時代だという次の伝承にあるそうです。
ある初夏の日、鞍馬山・中興の祖とも言われる峯延(ぶえん)上人が護摩行をしていますと、北の峰から「下の長さ三尺、火炎の如き」大蛇が現れ、上人呑み込もうとしました。上人は秘密の真言を唱え、鞍馬寺の本尊、
千手観音菩薩、
毘沙門天、
護法魔王尊に一心に祈ったところ、その霊験によって大蛇は斃れ死にました。この話を朝廷に報告しますと、人夫50人が与えられ、大蛇の遺骸は龍ヶ嶽に棄てられました。
その後、もう一匹の大蛇が現れましたが、こちらは悪事をすることはなく、「鞍馬寺の香水(本尊に供える水)を絶やすことなく守ることを誓ったので、本殿の東側に「閼伽井護法善神(あかいごほうぜんしん)として祀られました。
先に斃された大蛇は雄蛇で、後から現れた大蛇は雌蛇であっとそうです。
この故事に因み、青竹を雄蛇に見立てた竹を伐る「竹伐り会式」が始まったとされています。
今年はこの「竹伐り会式」を観る機会に恵まれ、観に行ってきました。