どうも、こんにちは。
天狗伝説や「魔王尊(まおうそん)」への信仰で有名な洛北の霊場・鞍馬を訪れる第6回目です。
また、
本シリーズの記念すべき第444回目は奇しくも……鞍馬山・奥の院、その名も「魔王殿」という場所を訪れる記事です。
まず「魔王殿」という名前が凄いですね。
「魔王」といえば、無数の魔物や妖怪を配下に従えている強大で恐ろしい存在。神話や伝説における邪悪な神格の頂点もしくは上位の存在。
日本語の「魔王」といえば、本来は仏教用語で「六道輪廻」の欲界の第六天にあたる
他化自在天にあり、仏道修行を妨げる
「第六天魔王波旬」のこととされています。
そして、私のようなゲームオタク、ファンタジーRPGオタクによっては、「魔王」とは、魔物や妖怪、悪人などあらゆる悪役キャラの中の親玉、大ボスとして登場する存在です。
いずれにせよ、多くの魔物や妖怪を支配するような、とてつもなく邪悪で強大な存在。そんなイメージがあります。
「魔王殿」という名称は、そんな魔王が住む宮殿、あるいは魔王を奉る神殿などという意味合いがありますから、名前からして何とも凄い場所というイメージです。
現在の鞍馬寺(鞍馬弘教)で奉られているのは、「尊天」として崇められている「護法魔王尊」という、全宇宙のエネルギーを体現した神格であるとされています。
「鞍馬天狗」といわれる存在も、この「護法魔王尊」と同一の存在だと言われています。
さらに……この「護法魔王尊」とは、西洋キリスト教の堕天使ルシファー、つまり正真正銘の大魔王と元は同一の存在だとする説もあったりして……。
『京都妖怪探訪』シリーズを続ける者としては、そんな怪しく、面白すぎる存在(注:褒め言葉です!)を奉り、崇める場所には、是非とも行ってみなければなりません。