どうも、こんにちは。
今回から
シリーズ前回の続きで、“嵯峨釈迦堂”から、「愛宕道(あたごみち)」「愛宕街道(あたごかいどう)」と呼ばれる道の紅葉の光景を巡ります。
「愛宕道」とは。
シリーズ第70回と
第71回で取り上げたことがあります。
京都の愛宕山は、古くから天狗や火の神様が住む聖地であり、死者が宿る異界とも考えられていて、山には修験者、麓には多くの僧が居ました。
「愛宕道」「愛宕街道」とは、そんな聖地・霊場へと通じる道だったのです。
またこの辺りは、平安時代の公家・皇室関係の寺社や別荘などがいくつも建てられて、『源氏物語』や『平家物語』、及び様々な和歌や俳句などの舞台にもなっています。
今回から何回かに渡って、そんな場所を紅葉の光景と共に巡りたいと思います。
その第1回目として、「厭離庵」を訪れます。
「厭離庵」は現在、臨済宗天龍寺派の尼寺となっています。
普段は非公開ですが、秋の紅葉の時期だけ境内が一般公開されます。
そしてここは、あの藤原定家が小倉百人一首を編纂した「時雨亭」のあった場所として有名です。 いや。正確には「時雨亭」があったとされる場所は、二尊院と、
常寂光寺と、そしてここ厭離庵の3つですが、そのうちどれが本当の時雨亭跡地かは不明ですが。