もう2月も後半になりました。
今年もそろそろ、
梅の季節がやってきます。
梅と言えば……天満宮!
つまり、
菅原道真を祀った神社です。
梅は菅原道真が愛したという花。
菅大臣社の「飛梅」伝説などの例もあるように、牛(の像)と共に、天満宮と菅原道真を象徴する存在です。
そこで
本シリーズでは、この時期に「菅原道真と梅」をテーマにした特集でも組もうか、などと考えました。
そこで今回は、京都から少し飛び出して、大阪にある「大阪天満宮」に行って来ました。
『京都妖怪探訪』というシリーズ名なのに大阪とは何か? ……などという突っ込みは勘弁してください(笑)。
今回は「特別編」「洛外出張版」ということにでもしてください(笑)。
実は、わざわざ大阪天満宮まで出かけたのには理由があります。
現在(平成23年2月8日〜2月28日まで)、大阪天満宮にて
「てんま天神梅まつり」というイベントが開催されているからです。
「菅原道真と梅」というテーマをとりあげるには、絶好の機会です。
迷わず行くことにしました。
また、本シリーズでわざわざとりあげたのにも理由があります。
この大阪天満宮の創建には、以下のような不思議な伝説があるのです。
菅原道真は、藤原氏の陰謀によって太宰府に左遷させられる際に、摂津中島の大将軍社に参拝しました。
その2年後の903(延喜3)年、道真は59歳で亡くなりました。
そのさらに約50年後の、949(天暦3)年のある夜、大将軍社の前に突然七本の松が生え、夜毎に金色の霊光を放ったと伝えられています。
この不思議な出来事を聞いた村上天皇は、これを菅公(道真)に縁のあることだと考え、この地に道真を祀るように命じました。
それがこの天満宮のはじまりで、現在では大将軍社は境内に摂社として祀られています。
このような不思議な由緒が伝わっている大阪天満宮も、本シリーズでとりあげるにふさわしいと考えました。