2008/6/11

嵐の前の静けさ  プロ将棋鑑賞会

本日、6月11日(水)に、新潟県新潟市の「高島屋」において
第79期棋聖戦第1局が行われた。

「羽生善治二冠(0勝0敗)」VS「佐藤康光棋聖(0勝0敗)」

「また、この組み合わせか!」と云いたくなってしまうのだが
6期連続防衛中の佐藤棋聖に、羽生二冠が挑戦の名乗りを挙げた。
現在進行中の名人戦(森内−羽生)の組み合わせですら、96局と大変なものだが
それが霞んでしまうくらい、この2人の対局は群を抜いている。
この対局で、なんと134局となるのである。
名勝負と云われた、谷川浩司九段との対局が157局
これを抜くのも、時間の問題であろう。
残念ながら勝敗は、羽生二冠がダブルスコアに近い勝ち方をしているが
直近10局では、佐藤棋聖が6勝4敗と気を吐いている。
そして棋王戦の逆転防衛も、記憶に新しいところである。
さらにこの棋聖戦は、佐藤棋聖が最も得意としている(?)1日制のタイトル戦である。
さて、その辺が追い風となって佐藤棋聖に吹くか。
後手番の佐藤棋聖は、一手損角換りに誘導する。

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上図は、後手が△4五銀と閉所に追い込まれそうな馬を、活用しようとしたところ。
この△4五銀までは、佐藤棋聖は経験済みで
ここから羽生二冠が▲2七角(前例は▲1五歩)として、未知の戦いに突入した。
ここからは互いに馬と角をどう使うか、どう封じ込めるかが焦点となる。

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上図は▲7七銀△4二玉▲7九玉と3手、玉の安定に手を費やしたところ。
まさに1筋から4筋に仕掛けられた、爆弾が破裂する前の
「嵐の前の静けさ」といったところだ。
数手後、やはり佐藤棋聖が△3四銀と局面を解しに掛り、将棋が動いた。
羽生二冠は中段飛車を駆使して攻めようとするが、佐藤棋聖も手を作る隙を与えない。
結局は、馬を中心に飛車を抑え込みにいった佐藤棋聖が有利になり
そのまま押し切る格好になった。

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午後7時16分、総手数114手。
攻めの手立てがない上に、自陣は傷だらけでは気力が萎えるのも仕方なく
羽生二冠、無念の投了となった。
これで佐藤棋聖は、棋聖戦7連覇に向けて好発進した。
棋聖戦は5番勝負の短期決戦、初戦しかも後手番での勝利は
かなり好材料となるだろう。
羽生二冠としては、名人戦(2日制)の最中の棋聖戦の挑戦で
勝手が違ったのかもしれない。
しかし何と云っても、そこは羽生二冠。
次までには、巧く調整してくるに違いない。

さて、その注目の第2局は、6月21日(土)
愛知県豊田市の「ホテルフォレスタ」で行われる。
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