今日は予報に反し、晴天に恵まれました。雨だったらどうしよう、風が強かったらどうしよう…という心配をしなければならないこの季節です。ところが今日は気温も、風もベストコンディションと言っていいでしょう。チームは今月3試合目と言うこともあり、決して万全とは言えませんが、必要なテーピングを施して強行出場です。
試合直後にコウタがハイタックルを受けました。いつになく痛がっていたのですが、それでも肩も可動しますし、握力もあるので、そのまま様子を見ることにしました。それでも時折、声を掛けながら観察です。同時に中学生を走らせて、氷の準備と、温存していた陽平を呼びました。相手陣で試合を進めつつも、なかなかゴールラインを割ることができずにいます。力差はあるものの、相手に上手に守られてしまっている感じです。最初の一つを取るまでは冷や冷やでした。その最初の一つをなんとコウタが取りました。決して楽に取れたわけではなく、相手に囲まれながらも、簡単に寝込んだりせずに粘ってサポートを待ち、味方たちと共に押し込んでのトライでした。そのときの立ち上がってきた顔を見て、交代を決めました。それでもこのコウタの勇気あふれるトライが、チームに力を与えてくれました。手術になるかどうかが微妙ですが、春の権利を持って彼の復帰を待ちましょう。
最初に私に痛いと指摘した場所よりも肩寄りのところを触れると、割れているのが明らかです。鎖骨が割れていることが確認できたのです。幸いにずれている感じはありません。氷を当てて、櫻井先生のいるベンチに中学生に伝言を頼んで、向かわせました。その後、2つを取って前半を折り返しました。上出来ではありますが、まだ私は安心していませんでした。
その予感が的中したのが後半のキックオフです。ノックオンしたボールを拾われて、密集を割って突進した選手にロングゲインを許し、あっさりとトライを献上してしまうのです。こちらのミスからリズムを崩す展開です。それでも今日はそれを引きずりませんでした。細かなミスはあるものの、その後は大きく攻め込まれることはなく、自分たちのリズムで攻められたことと、相手のミスをチャンスに変えることができました。このあたりにチームとしての成長を感じました。一戦毎にできるプレイの幅が広がっているようです。試合経験は本当に大きいですね。終わってみたら57対5の大差での新チーム、公式戦初勝利でした。
対戦相手は先週、惜しくも負けた相手です。しかもその相手は今日の試合では同点でかろうじて抽選で出場資格を得たということで、こちらもあまり調子がいいとは言えないようです。今日も、前回も実は年明けの試合を意識して、自分たちの持っているオプションのすべてを出してはいません。あえて封印していたプレイがいくつもあります。次回は何も隠すこともなく、自分たちらしく戦えるわけです。今日のように前に出続けるプレイがあれば、同じ相手に二度負けることはないはずです。コウタのためにも春の県大会の権利を取りましょう。
今日で今年の試合は終わります。一年間、応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。選手ばかりでなく、私たち指導陣もどんなにか勇気づけられたことか。そして厳しい指導陣の元、しっかりついてきてくれた選手たちにも感謝しています。さらに縁の下として支えてくれ、もり立ててくれた中学生にはさらなる感謝です。君たちが高校に上がってくるのが待ち遠しくてなりません。少しだけ体を休ませてくださいね。リフレッシュして、またグランドに集いましょう。

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