今日は全国大会の2回戦です。ここからシード校の登場になります。番狂わせもちょっと期待しながら、ケーブルテレビを見ていました。花園は熊谷同様に、会場が3カ所あり、スポーツチャンネル3局を使って生中継をしています。仕方なく同一時間帯で、一番おもしろそうな試合にあわせるしかありません。
やはり私の昨日の指摘したとおりシード校といえど、地区大会の決勝から一ヶ月近く試合から遠ざかっていますから、やはりどのチームも堅さが目立ちます。それでも開始から10分もすると地力発揮という感じでしたね。2回戦、屈指の好カードとなったのは埼玉代表の正智深谷と、佐賀代表の佐賀工業のようです。佐賀のモールと、審判の笛に苦しんで先制を許します。しかも風上に立ちながらも前半から展開を試みるため、相手としては守りやすくもあったのではないでしょうか。それでもボールが動けば正智のペースです。しかも一発で取りきるだけの決定力があります。ただ細かなミスも目立ち、佐賀を粘らせることになります。前半をなんとかリードして折り返しますが、後半は風下です。
後半の佐賀の戦略は徹底していました。とにかくロングキックで敵陣深く入り込み、相手の不安定なラインアウトから崩す作戦です。実際に一時は逆転を許すイヤなムードもありました。そこで布陣を、埼玉決勝に変更します。No8とウイングを交代し、1年生のイオンギを投入します。それが功を奏したかは分かりませんが、再び逆転に成功し、最後にはフルバックとウイング、つまりトンガ人二人でだめ押しトライをもぎ取り、3回戦のカードを手にしました。
その他、流経柏は大阪桐蔭に対し、前半は五分の戦いをしましたが番狂わせとまではいきませんでした。久我山も江の川に苦しみましたが、最後は突き放し9点差の辛勝。茗渓も西陵のしつこいディフェンスに苦しみながら、何とか次にコマを進めました。あと一つ取れたら勝敗の行方が分からないという試合もありました。秋田対萩工、東京対関商工、高鍋対平工などがそれです。残ったチームはお正月を花園で迎えます。そのことが花園出場チームの最初の合い言葉のようです。しかも3年生がいまだ現役でプレイをしています。スポーツ推薦などで決まっているなら別ですが、そうでなければ空き時間にはセンター試験の勉強をしている、という話を聞いたことがあります。久我山も、茗渓も、東福岡も、長崎北も進学校ですからね。

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