来週、試験前でありながら、中学生は学総大会です。ラグビーは参加しておらず、高校生の大会も一段落しているので、今週頭からクラブとして勉強です。ここに中学一年生も参加しました。教室以外で、しかも先輩たちの中で勉強することは初めてですから、緊張したかもしれませんが、これが経験です。
ラグビーって、傍から見るとバリバリの体育会系ですから、上下関係も厳しく、恐そうなイメージでしょう。そうしたクラブも少なくないのかもしれません。うちはどうなのでしょう。基本的に先輩が理不尽に厳しいと言うことはないと認識しています。どちらかといえば下には親切なはずです。特に中学生に関しては、厳しい声が飛ぶことはありません。できないことを前提に、できることを伸ばそうという姿勢があります。それを経験して、高校生になった際には先輩にしてもらったように接します。これもうちの良き伝統になりつつあると考えています。先輩面をしなくても、十分に先輩は尊敬に値するプレイができるのが、ラグビーという競技なのかもしれません。
それは高校でも基本的には同じで、厳しいのは練習中であって、練習が終われば先輩は優しいはずです。練習中でも段階的で、いきなり不当な要求はありません。試合に出るようになれば、その自覚を促すために徐々に声は厳しくなります。
裏を返せば、優しく接してもらっているうちは、まだ半人前ともいえます。先輩からも、私たちからも厳しく、細かな指示が飛ぶようになってこそ、一人前だと考えましょう。そうしたことを肌で感じているでしょうか。先輩が優しい、先生が恐くないとしたら、まだまだ半人前だと自覚してください。この夏が正念場になります。
試験明けからはしばらくの間、3年生が不在になります。2年生は当然のことながら、次の世代の自覚を余儀なくされます。問題は1年生以下、中学生たちまでです。いずれは自分たちが主力になることもイメージしながら、今までのように甘えているのではなく、一人前に見てもらえるように練習だけではなく、勉強をして成績をしっかり修めてください。今はそのための勉強です。中学生も先輩がどうして優しいのかを肌で感じて、知ってくださいね。

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