ピンチヒッター

　昨日に比べると、ずいぶんと安定した空模様という一日になりました。学校に行って聞くと、昨日の夕方は長い時間ではなかったようですが、落雷による停電があったようです。なかなか太平洋高気圧が強く張り出してこないため、上空に寒気が入り込み、不安定な天候になっています。来週もまだ日本近海には低気圧があちこちにあり、不安定さが残るようです。
　昨日お知らせした試験的なルールの確認をしたでしょうか。自陣から一気にチャンスにすることができるルールとなりそうです。そのためにはキッキングの正確さが不可欠で、チャンスとピンチは紙一重です。だからこそ正しくルールを理解して、それをどのように利用するのか、しっかり考えたいですね。
　もう一つ、インゴールドロップアウトです。紹介の動画でもあったように、対応次第では一気にトライまでもっていけるだけのチャンスでもあります。どんな場面で、そうなるのか、しっかり理解したいですね。
　今のところ、こうした新しいことに反応できる選手が限られているようです。それ以前の問題として、ラグビーというスポーツを理解するのが精一杯のようです。もう数段階上がりたいのですがね…私としては…

　朝から重たい雲が垂れ込め、その上で重低音の雷も聞こえます。そんなわけで、練習のスタートはグランドではありませんでした。その後、遠雷はあるものの、上空の雲とは別のもののため、後半はグランドでした。昨日までの蒸し暑さもなく、涼しく感じます。そのため最後のフィットネスも腕立てから走り込みに変更です。このくらいの気候のときに走り込みたいですね。
　さて今日の空以上に雲行きがあやしくなってきましたね。週明けから非常事態宣言発出となります。埼玉県がクラブ活動をどのように判断するのか、気になるところです。蔓延防止中、これまでは学校管理下では目立った陽性者が確認されていなかったこともあり、かなり活動に対してゆるやかでした。これが変異株の移り変わりを受け、若者に陽性者の中心が移っていることもあり、前回の宣言下のような対応になることも十分に考えられます。こればかりは来週にならないと分かりませんが、私たちにできることはこれまでと変わらず、感染予防対策を徹底して、クラブを大切にしていきたいですね。
　そしてもう一つ、来月から「世界的試験実施ルール」が適用されることになります。それがどんなものであるのか、各自で確認しておいてください。戦術的にはかなり影響が出ることになりそうです。特に正確なキッカーの存在が、試合を優位に進めることになりそうです。「World Rugby」のサイトで確認ができます。サンプルの動画もありますので、場面がイメージしやすいでしょう。詳細は３年生が帰ってくる来週ですね。まずは個別で確認しておいてください。

　台風の影響なのか、今朝は静岡と福井で局地的に大雨が降り、新幹線を止めたほどです。不安定な空模様は、オリンピックのゴルフにも影響したようです。風が強めで湿気がありましたね。
　若さは可能性だなと、オリンピックを見ていて実感します。かつての内弁慶な日本人の面影はなく、本番に強い若者の姿があります。ただただ立派です。リスペクトですね。
　そして楽しめるのですよね。これが重要です。かつての日の丸を背負ったアスリートたちは、その重みに押しつぶされていましたが、今の若者たちはとにかく楽しみ、支えに感謝する姿勢があります。楽しんだもの勝ちです。それを忘れずにいたいですね。「好きこそものの上手なれ」という使い古された言葉がありますが、まさにその通りなのです。好きと楽しいは同義です。楽しんで、好きといえるようになりたいですね。
　思えば、私もそうだった気がします。高校１年生の頃は、ただただきつかっただけですが、２年生になって試合経験を積む中で楽しみを覚えて、はまっていきました。それが私をこの仕事に導き、みんなとグランドに立つことを喜びとしています。楽しくありたいですね。

　日が昇らぬうちは、雨上がりの気持ちよさがあったのですが、日が昇れば湿度が上がり、吹いてくる風は温風です。これだけで気持ちが萎えそうですが、部員たちはなんとかグランドです。走り込みではなく、基礎の確認が多いので、運動量としてはまあまあにおさえられているため、１年生もこぼれずに付いてきている感じですね。
　今日、少しだけ１グループにアドバイスをしたのですが、１年生に向けては、ひとつずつ具体的で的確な指示が必要です。近場の接点の練習です。まずは立ち位置からになります。相手と完全に正対してしまうのではなく、肩同士をそろえます。ゴール前の想定ですから、棒立ちではいけません。腰を十分に落として、手はグランドについて、下から上に相手を押しのけねばならないことを伝えます。もちろんノミネートも教え、コーリングの仕方も…自分たちがすでに身につけてしまったものを、一つひとつ順序立てて教えていかないと、なんとなく体が覚えてしまうことになります。運動神経のいい選手なら、習うより慣れろでもいいですが、今の１年生はそれほど天才肌ではなさそうですよ。丁寧に伝える必要がありますし、それが先輩たちにとっては自身のプレイの再確認になります。その意味で、もう少ししっかり教え伝える努力が必要な気がします。

　昨日の予報よりも一気に北に曲がるコースになり、埼玉は台風の被害を心配する必要がなくなりましたね。朝方はやや強い雨でしたが、昼前にはあがりました。風もそれほどでもなく、よかったです。被害が心配されるような場合、空振りはあっても、見逃しをしては行けないのが、天気ですからね…
　台風の影響ではなく、予定通りのオフでした。男子７人制代表は残念ながら３戦全敗で、オリンピックを終えました。初戦が大健闘だっただけに、今日のカナダ戦が意外な気がしました。流れを失うと、難しいものです。
　その意味において、どうやって流れを作るのか、引き戻すのか、昨日の卓球を見ていると考えさせられます。中国ペアが語るように、どうして負けたのだろう…つまりどうして、またはどうやって流れを失ったのだろうということです。流れを引き寄せるものが何か、スポーツにおいては常に課題でもあります。それをもしも「運」だとするならば、その「運」を引き寄せることができる人で、チームでありたいですね。その「運」については、大谷選手の示唆的な言動がありますね。最近、話題になっているさりげなくゴミを拾って捨てる場面です。彼が拾っているのは、ゴミではなく「運」だそうですよ。彼の生活スタイルが、「運」を引き寄せているのかもしれません。何気ないことですが、良い習慣は人に「運」を与えるかもしれませんね。