予報はもっと悪いものだったはずです。たしかに一時、水煙が上がり、グランドもテニスコートも沼というのか池のようになった時間帯もありました。
それでも練習試合を予定通りに行いました。グランドは今ひとつどころか、かなりゆるい状態ですが、公式戦であれば十分に実施する可能性があるわけで、こうした自然条件を味方につけるのも、ラグビーにとっては重要になります。その意味で、意義のある練習試合となりそうです。
部員たちにも、前半と後半とで意図的に戦い方を変えることを指示しました。こうした機会は少ないので、どこまでボールが動かせるのかの挑戦もするように伝えました。もちろんそれはリスクが高く、勝つことだけに主眼を置くのであれば避けねばなりませんが、守って勝てる相手ではなく、挑んで初めて勝機のある相手との対戦も想定しておかねばなりません。条件の悪い中で、どこまで持ちこたえられるのか確認しておきたかったのです。ですから前半はとにかくもたつきます。相変わらず長い笛から相手にリズムを持って行かれて、失点もありました。個の判断ミス、キックの選択ミスなどもありましたが、そうしたことはラグビーのような競技の中では誤差の一つと考えて、そこに一喜一憂する必要はないでしょう。修正をすれば済むことですからね。そうではなくて、チームとして選択ミスや、意思統一がないためのピンチはこの時期ですから厳に戒められねばなりません。まだ寝るのが早く、サポートを待っていないためノットリリースとなっているあたりなどは、改めて確認せねばなりませんね。
後半の終盤、相手がボールを保持しながら、明らかに攻撃の手詰まりの時間帯がありました。あの時間帯を的確にとらえて、あのエリアから逃がさずに相手の自滅を粘り強く待ちたいですよね。それができれば、試合を完全に支配できたはずです。ところが相手の苦し紛れのキックの処理をもたつき、最後はノータイムで相手の準備してきたラインアウトからのプレイにトライを献上してしまいました。あのプレイではなく、その前にできたことがありますし、そうしておかねばなりません。脇の甘さを露呈しました。反省材料としては、最適な失点となりましたね。反省はあの局面ではなく、その数分前からの一連の流れを見直してください。
その後のB戦は、とかにく経験ですから積極的なプレイがあれば、それが収穫です。テルのトライなどは、それを象徴していました。立ってドライブという基本が、どれだけ重要かを証明しましたね。簡単に寝ずに、ボールをコントロールできるうちは前を向いてドライブでいいのです。いずれバランスの問題が出てきますが、今は自分のできることを精一杯やりきる姿勢こそが評価されることを忘れずに、試合に出る機会を大切にしましょう。
本日も天候不順の中、多くの応援ありがとうございました。明日は午前10時に、試合の可否の判断となります。よろしくお願いします。

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