雨上がりの今朝でした。香りは目に見えないのですが、たしかに感じることができます。他に紛れのない時間帯だからこそ、感じるかもしれません。昼間には分からないのですが、夕方になると風に乗って香ってきます。この時期ならではのことともいえます。甘い香りが漂うのです。
こんな雨上がりには特に強く香ります。金木犀です。あの甘やかな香りが幼い頃から好きだったこともあり、他の人はあまり自覚しないほどの微かな香りでも気づくのです。今朝はまさにそんな感じで、思わず得した気分です。しばらく香りが楽しめそうです。
さて練習を見ていて、これを読む部員に向けてのお願いです。外から見ていて感じるように、タッチフットでのみんなの姿勢です。タッチフットといえども、もちろん試合形式の縮図ではあるのですが、コンタクトがない以上、もっとボールを動かす意識が必要です。それなのにスタンドオフの位置に入って最初にボールに触る選手が何の選択肢も持たず、結果として相手に当たることしかできない場面が多く見られました。もっともっとボールを外へ動かす意識がないといけません。しかも外へ流れることなく、ボールを外へ運ばねばなりません。これがどうにも難しそうです。だからこそこれができるだけで効果的な攻撃ができることになります。そうした意識を持って、タッチフットをしてほしいのです。タッチフットがタッチフットにだけ通用するようなプレイを選択してはいけません。失敗してもいいから、もっともっと外へボールを運びましょう。そのことを意識して、明日からのタッチフットはやってください。
そして周囲に目だけではなく、あらゆる感覚を向けて、金木犀の香りを楽しみ、グランドの向こうに落ちる夕日のまぶしさを心に残してください。朝がもっとも元気な私はさらに朝の香りを楽しんでいます。

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