今月も残すところ5日となり、試合も今日と明日を残すばかりになりました。一昨日を雨でなくなく流したこともあり、今日はどうしても実施したくグランドがあれてサッカー部には申し訳ないなぁと感じながらの実施でした。結果的には雨も時折、霧雨程度ですみ、整備を終えると理想的な状態になりましたから、ホッとしているところです。曇り空がすっきりすることはなく、それでもよく持ちこたえてくれたと評価すべきなのでしょう。さらに気温が上がらないことも、フィジカル面に不安を抱えるうちとしては助かりました。選手もさることながら、笛を吹く人たちを喜ばせる気温でした。
さて東部地区のチームが複数集いました。3年生を欠いた春日部に加えて、鷲宮と花咲ですが、花咲とは先週に対戦済みなので、残りの2校との対戦にしました。今日の試合を見るかぎり、良くも悪くも試合を左右するのはフォワードということがハッキリしてきました。春日部戦ではスクラムを制圧できたことで、自信を持って接点をコントロールできました。そうすると全体が前に前にという意識で動けるわけです。
一方でラインアウトからモールという一つのパターンを持っている鷲宮相手には、フォワードのプレイ一つひとつが後手後手に回ることもあり、主導権を相手に握られてしまった形です。中盤を互角に戦っても我慢しきれずに反則をすると、キックからラインアウト、モールというパターンの繰り返しになってしまいがちです。この展開に持ち込ませないためにどうすべきか、こちらが主導権を握るために必要なことは何かを、改めて課題として突きつけられた形です。ラインアウトからのモールディフェンスをどう考えるかも話し合いが必要です。相手の方がこのあたりでも一枚上手でした。こちらがモールに参加しないと見ると、フロントボールのままゆっくり仕掛けてきます。こちらが3枚でがっちりと入る場面では上手に接点をずらしてきます。相手はこちらの出方を冷静に見極めるだけの余裕があります。
今のチームを見ていて感じるのは、とにかくプレイの選択肢の少なさです。引き出しの少なさは、そのままチームの限界を意味します。試合経験が少ないとは思いませんが、その経験がチームの財産として共有されていないようですよ。この場面ではこうしよう、その場面ではこうやってみようということを、チームとして引き出せるようにしたいですね。それぞれが個として財産を殖やしているだけではうまくいきませんよ。

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