先週末の雪の影響で順延されていたトップリーグのプレイオフ決勝は、パナソニックがサンヨーから社名変更をして初めてのタイトル奪取となりました。トライ数が同じとは思えないほどの点差になりました。その要因をスポーツ新聞各社は、攻撃型のサントリーに対して、パナソニックの防御が勝ったとの論評です。やはりラグビーの基本はタックルなのだな、防御なのだなと実感する一戦でした。
高校生の場合、自分たちで練習を組み立てるとどうしても攻撃の練習に終始します。それはそれで仕方ないことだとも、自身の経験からも考えています。ケガのリスクも伴う、痛い練習を自分たちで望んでやれるとはとうてい思えないのです。それでもああした試合の醍醐味を理解した上で、防御の練習に時間を費やせるようになれればチームも成熟していくことなります。
一つのビックタックルが、試合の流れそのものを変えることだってあります。事実、昨日の試合でもそんなタックルがあったのです。タックルを侮ってはいけません。タックルは技術ですから、正しく理解をして、正しく動けるようにならねばなりません。その前提として、相手と直接ぶつかるわけですから、自分の中の恐怖心を克服しなければなりません。その二つがかみ合って、タックルが楽しくなればラグビーは今より二倍も三倍も楽しくなるはずです。タックルを身につけましょう。試合の流れを変えられるタックルを!

6