埼玉県の決勝でした。決勝にふさわしい緊迫した試合だったようです。いつも以上のロースコアで、防御に勝った浦和が花園の切符を手にしました。うちが新人戦と、関東県予選で逃したものを取り返し、昌平がやはり新人戦で逃したものを取り返しました。同様に浦和が借りを返した感じですね。
埼玉県では、新人戦でのアドバンテージは大きいというのが一般的です。2年前にベスト8入りを果たしたときには、それを実感しました。ですが今の3年生チームが別の可能性を示唆してくれました。それはうちだけではなく、前述のとおり昌平や浦和が証明してくれました。チームが成長していくことで、借りを返すことは可能なのです。
もちろんそのためには条件があります。それは懸命に練習に励むこと、試合経験を、特に敗戦を通じて成長することです。負けから学ばなければ強くなることはできません。それを肝に銘じて明日からの地区大会をまずは戦ってください。
誰から見ても、もう少し時間がほしかったというのが、今のうちの状況です。夏に練習試合などはしていますが、それ以降は実戦がありませんでした。私も不安です。それ以上に明日、初めての公式戦を迎える1年生たちは緊張と不安でいっぱいでしょう。そことの戦いがみんなを成長させていきます。明日の勝敗は明日のことです。今日は自分のすべきことをしっかり整理しておいてください。今はリスクよりも、自身の可能性を模索しましょう。自分ができる一番良いプレイを思い描いて、ゆっくり休んでください。明日をせっかくですから、不安に感じるのではなく楽しみに迎えましょう。

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