気づけば夏至も過ぎ、昨日は残念ながら曇り空で見られませんでしたが、月が通常よりも大きいスーパームーンが昨晩でした。自然と上手に付き合っていくのも、私たちの智恵かもしれません。それにしても今日は予報以上に気温が上がり、蒸し暑く、いよいよ夏の到来を予感させます。
昨日でジャパンの戦いが終わりました。先週末のウェールズ戦から昨日まで3戦です。その過酷さは、それを経験したことのあるうちのメンバーなら分かりますね。うちは最後は負けてしまいましたが、ジャパンはウェールズから金星をあげ、水曜日に名古屋でカナダに久しぶりに勝利し、昨日もアメリカに勝利して終えることができました。
ただアメリカ戦は体力的に疲れも見られ、接点ではだいぶ苦戦している感もありました。立ち位置がオフサイドではないかなというところから、早めにハーフやファーストレシーバーにプレッシャーをかけてくるので、なかなかリズムをつかめずにいましたね。外にボールを動かせば、チャンスができました。そこに至るまでのスピードと精度が今後の課題となりそうですね。
後半に見せ場がありました。あの光景が外国チーム相手に見られるとは考えてもみなかったかもしれません。スクラムトライこそはなりませんでしたが、相手がスクラムをいやがり、ペナルティを繰り返したため、ペナルティトライが与えられたのです。あの5分強の間に何度スクラムを組んだことでしょう。ゴール前でペナルティをもらい、狙うことなく、スクラムを選択したのです。相手3番がシンビンとなり、その後のスクラムで完全に相手は首を抜きました。あれこそがフォワードの醍醐味なのでしょうね。試合に勝つこと以上の価値と自信をもたらしたことでしょう。ジャパンのスクラムが世界に通用し始めたのです。
最後の田中のトライは、彼が南半球でもまれてきた成長を物語るものでした。前半からラックサイドが空けば、必ずそこをついて、寄せたり放したりまさに緩急自在でした。最後もラックをもぐって、相手のタックルもかわしてのトライでした。あの貪欲さが、自分に注目を集め、次のスペースを生むことになるのです。それがラグビーなのです。
まだまだ目指す世界トップ10には遠いかもしれませんが、前を向いて進んでいる感があります。秋にはニュージーランドとの対戦が待っているようです。どこまで通用するのか、楽しみにしましょう。
メサキは昨日、流経戦から復帰しています。脳しんとうには注意して、励んでほしいところです。

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