サトウ先輩がメサキに自分のこのジャージをあげたいのだというのが、始まりだった気がします。ここ数年、それが拡大して学年ごとのMVPを合宿最終日に発表する習わしとなりました。
今年の受賞者の紹介です。
まずはOBからです。決定の優先順位も、とにかくOBから見て成長著しいメンバーから選んでいくことにしています。3年が文句なしでキャプテン・フルヤ、2年は攻守のプレイがどうのというよりも、とにかくチームも鼓舞し続けているモトキ、そして1年生がOBの見ている試合で思い切ったランプレイを披露したシブヤでした。
次に私です。私は3年のコスギが初日の練習ですでに当確でした。この合宿にかける意気込みを感じました。そして2年はカズヤです。攻守の要になりつつあります。目立つことよりも、仕事人として活躍することを期待しています。1年生はどん欲に前に出続けるタナカにしました。そこに加えて敢闘賞にエバタを選出しました。最後まで逃げずにちゅれんじしつづけている姿勢を評価です。
最後がサクライ賞です。3年生はフォワードリーダーとして頼もしくなったリョウマです。2年生は今回の合宿でカウンターの切れ味を発揮したマサシです。1年生はタックルの光ったリンタロウです。最後に中学生のアリガでした。
以上が今年の合宿で特に光ったメンバーです。ただこのメンバーだけが評価されているわけではありません。学年が上がれば、相対的な評価になりますし、他のメンバーへの刺激のためのものですから、主旨をご理解ください。合宿で懸命にやらなかったメンバーは誰もいないのですからね。たとえば合宿前に骨にヒビが入り、みんなと同じメニューをこなせなかったメンバーでさえ、部員があれだけやっているのだからと体幹やスクラムの強化に努めました。みんなに置いていかれたくないとの思いから、練習に加わるとまで訴えたほどです。そうした意識の変化も私たちはきちんと評価しています。だからこそこの合宿に並々ならぬ思いで臨んだメンバーについて、評価しておきたいのです。来年は自分だと、そんな気持ちでいてください。
心配したリョウマの足も、骨折ではありませんでした。ちょっとホッとしました。ただ無理すればクセにもなる場所ですので、気持ちは分かりますが焦らず、治してチームに合流しましょう。

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