いよいよ菅平合宿も最終日です。午前はOB戦でした。サクライ先生も含めて13人です。1年生を二人借りて試合開始です。圧倒的なボール試合率でOBがトライを量産します。傍から見ればそのように見えたでしょう。たしかに零封ですから、現役としては完敗です。この合宿で苦戦しながらも負けずに来たみんなのプライドを引き裂いたかもしれません。ただ胸を張ってほしいのは、あれほど先輩たちを本気にさせたということです。みんなも緊張感があったでしょうが、実は先輩たちの方はそれ以上に危機感を持っていたのです。だからこそある意味では本気で、そして容赦なく戦いました。手など抜いたら、それこそ現役のみんなに失礼ですからね。
OBになると、ラグビーの理解度、スキル共に上がるのが不思議です。そしてわざわざ菅平まで駆けつけてくれるメンバーですから、ラグビーとそしてうちの部を愛していることをプレイで示してくれます。先輩たちを見て、自分のいずれは、と思ってほしいですね。自分たちができなかったことは冷静に振り返るにせよ、決して自らとチームを卑下することなく、これからもチャレンジャーでいきましょう。
それでも先輩たちの愛のムチはあり、宿舎の前の坂道を駆け上って、合宿がフィニッシュです。楽しいことよりも、苦しくて、つらいことばかりなのが合宿かもしれません。それでもみんなで歯を食いしばってやり遂げました。これ以上、つらいことないでしょうね。本当にお疲れさま。つかの間ですが、っくり休んでください。一つだけ、リョウマの足の具合が気になるところです。


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