試合前の準備は十分ではありませんでした。東北道が朝から事故のために渋滞で、到着予定時刻から30分以上も遅れて熊谷に入りました。本当ならコンディショニングルームを利用してテーピングを施してもらう予定だったのですが、アップを考えるとそんな時間の余裕がなく、いつものようにしかできませんでした。それでも気力は十分ですから、それほど心配はしていませんでした。
Bグランドでの勝ちがないというジンクスだけが悩みのタネでしたね。3度目の正直にすべく、とにかく全力で戦うしかありません。相手は今季初の熊谷ラグビー場です。独特の緊張感があります。そこには一日の長がありました。おそらくうちの方がわずかですが、落ち着いてできる環境にありました。
うちはとにかくエリアを優先して戦うことに決めていました。自陣では極力、無理をせずに相手陣地で戦うことにしていました。それがうまくいっていた時間帯では得点を挙げられました。反対に自陣でミスをしたときにはピンチを招きました。このあたりが反省材料となりそうです。
最初の得点機会はペナルティゴールでした。ここを外したのですが、ポールに当たって跳ね返り、ボールを継続して持つことができました。そこを基点に、最後はネギがボール脇に飛び込んで理想的な時間帯に、理想的な形で取れました。ただその後は時折、訪れる決定的な場面もパスミスでつぶして、7対0で折り返します。
後半も先に得点することができました。少しばかり強引ではありましたが、それでもあれだけマークされているはずのメサキで取れたことも嬉しいですね。そしてもう一つはディフェンスから一気にターンオーバーで、相手ゴールラインを陥れます。ああしたトライが相手の戦意を奪い去ることになります。ああした得点のできるチームになっていきたいですね。
相手に取られた一つは、もう一つの反省です。ゴール前の相手の波状攻撃を粘り粘って、やっと取り返したボールです。もう少し丁寧にエリアを回復してあげないと、フォワードはしんどいばかりです。バックスはあの場面でもう少ししっかりと対応してあげましょう。
念願のAグランドです。それを信じて、応援に駆けつけてくれた人たちが大勢いました。来週、刺さるようなタックルで60分間戦い続けましょう。
私をAグランドに立たせてくれることに感謝しています。本当にすごいチームです。素直に脱帽です。あなた方はすばらしいプレイヤーです。ありがとう。来週も期待しています。

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