夏休み最後の練習試合でした。伊奈学園に加えて、進修館、城西川越といずれも強敵ばかりです。夏の成果を確認するには絶好の機会と言えるでしょう。メサキもオール埼玉の合宿から戻り、脳しんとうで休養中の2人を除けばメンバーはそろったと言えます。
櫻井先生は、そろそろチーム戦略を試す時期から、その精度を上げて戦い方を決める時期へと移っていると話しました。それをどれほど意識して戦ったでしょうか。今日もやはりペナルティから失点という場面がありました。その多くが注意すれば、十分に防げるものばかりだった気がします。このあたりから「精度」というものが問われます。攻撃にしても、防御にしても精度というキーワードに当てはめると、まだまだ修正の余地がありそうです。
攻撃をしていてのペナルティは仕方ない面も多いのですが、防御の場合は別です。意識が高ければ、十分に防げるはずなのです。そしてそこまでリスクを背負わねばならないかも考えねばなりません。オフサイドであったり、立ち位置であったりというものは、コミュニケーションで防げるはずなのです。倒れ込みもしかりです。ところが今日も無理しなくていいはずのところを、チームと言うよりは個の判断ミスでチームが崩れていきます。その罪深さをどこまで自覚しているのか、それが問題です。一人のミスが、10メートルの脱退を生み、相手のセットプレイから失点へと結びついたら、チームは勝てません。厳しいことを言うようですが、合宿でさんざん指摘したように、立ち位置よりもリアクションの速さなのです。このあたりの勘違いが解消されないかぎり、フォワードは同じ過ちを繰り返します。そろそろ自分たちにもう一段、厳しく課してはいかがでしょう。
攻撃に関しては、バックスに注文です。ボールを動かす場面と、クラッシュする場面とで、判断がひどいものです。あれではフォワードは疲れるばかりです。もう少しフォワードが獲得したボールを大切に活かしてほしいものです。ボールを動かさなかったり、パスの精度が悪いなど、初歩的なレベルの問題です。
とにかくリズムの悪さは要反省です。その要因の一つは、間違いなくペナルティです。これでリズムを崩します。それがあるかぎりタイトな試合では、勝ちきれなくなります。ビデオで検証してほしい面でもあります。どうしても防げなかった反則なのか、どうすれば防げるのか、真剣に問うてみましょう。

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