さわやかな春らしい気候だったいえますね。かつてはここで笛を吹くことを考えましたが、ここで選手たちを送り出すことをイメージしたことは、正直ないのです。それほどに今日は特別でした。こんな日が来ることを、数年前までは考えてもみなかったことです。それだけに、それだけで十分だという思いもありますが、そこで立ち止まっていては選手たちに失礼です。ここが難しいところです、いつもモアといってしまうのですよね。つまりもっと、という気持ちが出てしまうのです。もしこのモアがしんどくなったら、いつでも伝えてくださいね。これ以上求められるとつぶれてしまうのであれば、そうしないで育てる何かを私たちは模索しなければなりませんからね。その意味で、私たちもまだまだ成長の過程です。
特別な思いで臨んだ一戦です。この壁をとにかく乗り越えたいと考えたわけです。それがかなわなかった落胆はありながらも、これを越えるキーワードも見えた一戦でした。誰もが今日の敗戦を共有しています。とにかく残されたすべての試合を勝ちきり、もう一度この舞台に立って、リベンジを果たさねばなりませんね。宿題ができました。この宿題は、私たちが回収して、チェックするものではなく、みんなが問題を共有して克服していくべき宿題です。この宿題の意味と価値はみんなが共有できるはずです。
私は常々、同じパターンで取られることは、チームの限界を意味することだと伝えています。同じパターンで取られてはならないのです。ところが今回、取られた5トライはすべてペナルティからで最後はモールを押し込まれてというものでした。そこに反省のすべてがあります。
私たちはまだまだここで立ち止まっているわけにはいきません。挑戦は続きます。ミヤモト先生は、みんなが戦っていたことを高く評価していました。見てくれている人がいます。可能性がある限り、挑戦を続けましょう。来月から始まる県大会の優勝を目標にしてはいかがですか。そのくらいでないと、今日の相手への挑戦状は手に入りませんからね。
それでも、今日はよく戦いました。ゆっくり休んでください。おつかれさま。

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