どうやら私たちは熊谷ラグビー場に忘れ物をしたようです。そう表したのは、オスミでした。たしかにそうなのかもしれません。何かが足りなかったのでしょう、だからこその結果です。相手にあって、私たちになかったものが、勝敗を分けました。それは本当にわずかなものだったと思っています。それでも差は点数になり、歴然でした。終わってから言い訳をするのはやめましょう。「たら・れば」も意味がありません。負けたら終わりのトーナメントです。とにかく結果を引き受けねばなりません。
もしも勝てる要素があるのならと、仮定するのであれば、それはぜひとも考えてほしい、それができなかったのはどうしてか、ということを…。そういう仮定をしてもよい試合であったと同時に、それが実践できなかったという現実が、目の前にあります。本当によく戦いました。だからこそ結果を出したかったのですが、今回はそれが結果に結びつかなかった、何かが足りなかったのです、その足りなかったものが何なのかも、熊谷にしてきた忘れ物がなんなのか、それを明らかにして、新しいチームを作っていかねばなりません。
3年生たちは本当にここまでよくやってくれました。感謝の言葉しかありません。それは今日の試合に出ていた選手ばかりではありません。今日のタッチジャッジをしてくれたジョイもそうですし、マコとマイの本当に頼もしいマネたちに支えられて、今日の日でした。本当に本当にありがとうございました。試合前に今日はハレの日だよと伝えました。本当にハレの日でした。本当は晴れて笑っていたかったのですが、それはまた持ち越しですね。
残念ながらオスミはタイムオーバーです。彼自身が忘れ物を取りに行くことは叶いません。だからこそ時間のあるメンバーはその忘れ物を共有して、取りに行かねばなりませんね。それがこの3年生に対する恩返しだと、後輩たちは自覚しましょう。
緊張が続いたので、少し体よりも気持ちを休めましょう。また新しい一年が始まりますからね。今日はありがとうございました。応援に来ていただいたご家族の皆さま、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

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