オリンピックも終盤ですね。日本にはなかなか朗報が届きませんが、それでも今日、真央ちゃん(そろそろ、さん…かな?)が銀メダルでした。ショートとフリーを合わせて3回のトリプルアクセルを決めたという点では本人も満足でしょうし、評価できるでしょうが、フリーに関してはミスもあり納得していない点も多々ありそうです。そうしたことが表彰台での彼女の表情にもよく現れていましたね。あの負けん気の強さが彼女をこれらかも成長させていくことでしょう。同世代のライバルがいることの価値もありそうですよね。涙の数だけ、彼女を強くしていくことでしょう。
フリーが終わった直後から、日本でも韓国でもそれぞれに寄った報道がなされていました。逆転の金がそれほど難しくないように思われるような記事が飛び交いますし、韓国ではキム・ヨナがいかに飛び抜けているかを加熱させていきます。そうしたことが後押しをするのか、プレッシャーになるのか、以前の日本選手ならプレッシャーでしかなかったろうと思うのですが、今回の結果を見ると後押しして力にできるようになってきたのかもしれません。こうしたことはうちの選手たちを見ていても感じることです。応援を力に変えようという意識が伝わるのです。だからこそもっと応援してあげたい、それしかできないのだからと強く思うのです。
今回の「銀」の持つ意味は、彼女にしか分からないのですが、彼女が口にした「悔しさ」がさらなる成長を期待させてくれます。
『クールランニング』という映画をご存じでしょうか。ジャマイカの陸上選手がボブスレーでオリンピックに挑むという実話に基づいた作品です。全体的に明るく、元気がもらえる作品で気に入っているのですが、先日、イランの女性選手が初めて冬季五輪に参加したというニュースを耳にしました。砂漠の国から冬の五輪を目指す苦労を考えると、あの映画を思い出しながら、開拓者が後に続くものに道を造るのだなと、メダルだけが大切なことではないのだなとも強く思ったりもするのです。私たちも常に挑戦して、開拓者でありたいですね。

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