クリスマスですが、今日まで高校は講習です。私も今回は高校1年の古典に助っ人で入りました。例年よりも多くの受講希望者がいたからです。中学組と高入生で少しだけ進度も違うので、私は1〜4組の高入生を受け持ちました。普段、授業で接していない生徒を相手に講義をするのは、生徒以上にこちらが緊張するのです。前提がないので、何をどこまで話せばいいのかもわからなければ、どこまで理解できるのか、とにかくわからないことだらけの講習なのです。ただこの緊張感が、教員なんて仕事をしていると必要な刺激なのかもしれないと、終わった今では思っています。
文法だけをひたすらやるのは、私自身が苦痛なもので演習問題を大切に時間を割きました。文法だけであれば、とにかく暗記を強要して、その確認に終始すればいいからです。これって文法嫌い、古典嫌いを作るだけかなと個人的には考えているので、文法は正確に読むために必要なものだという理解をしてほしいのです。そのために文中での読み方などをずいぶんと話したのですが、効果があったのかは自信なしです。
教えてから自分の立場がハッキリすると言うか、見えてくるものがあって、私にとっては古典を教えながら文化の重要性を訴えたいのです。ただそれだって前提がなければ、うまく伝わないものかもしれません。それでも5日間のかぎられた時間の中で、できるだけそれを訴えてみました。高校1年生を相手にはちょっと難しい話が多かったかもしれないと反省の講習でもありました。十二支の話や、曜日の話などに興味を持ってくれた人がいたら幸いなのですが…講習の最後にささやかなクリスマスプレゼントを彼らに渡しました。それは自習室にこもって勉強に励んでいる高校3年生たちにも、ハッピークリスマスです。
クラブも同様で、プレイヤーから指導者、その中でも前線を櫻井先生に譲ってからは自分の役割を意識するようになりました。私はラグビーを続けることの意味を訴え続けるのが今の役割かもしれません。それが確実に彼らの将来へと結びつくこと、最後までやることで見えてくる自分があること、そんなものをグランドの内外で伝えたいのです。うまく伝わっているのかはわかりませんがね。

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