高校3年生は一足先に冬期講習を実施していて、実は今日が最終日でした。1月に入っても特別授業が組まれており、そちらと重複で受講している生徒も複数いるので、そちらも意識してのテーマ設定にしました。今回は歌物語の仕上げに加えて、普段はほとんど扱うことのない日記文学を取り上げることにしました。3年生の授業では日記を扱うことは一度もなく、入試においてもそれほど頻度の高いジャンルではないのですが、それでも出題されれば日記特有の読みが必要になるので、重点的に取り上げてみたのです。
そしてこの講習の最後に、冬休みに挑戦をするようにプリントを配りました。それを一目見て、生徒たちはにやりとします。東大と京大の二次試験の問題です。日記ではなく説話集なのですが、それほど難易度の高い問題ではありません。ただ私大の入試問題と決定的に違うのは、単純な現代語訳のようなものではなく、説明を要する問いがあるのです。しかも100字程度の説明です。ただ定期試験では似たような形式に取り組んでいることを考えると、あまり抵抗のある問題とも言えないのです。そう思って渡しました。年明けにどれほどの生徒が解いて持ってくるかは分かりませんが、彼らの解答をちょっと楽しみにしています。
今回の受講生は、残念ながら東大や京大を受験することはありません。ほとんどが私立専願であることと、仮に受験しようと思ってもおそらくは足きりにあってしまうのです。だからこそ笑いながら話したのですが、この二次試験の問題が解けるのなら、センター試験さえ取れれば受かったのに…と話せるから挑戦してごらんとね。解いてみると手応えは感じるはずです。
さて次は1月の特別授業です。1月はひたすら「源氏物語」です。私も勉強です。

0